離婚するか迷っている方へ
監修:弁護士 細江智洋
今すぐ決断しなくても大丈夫です
「離婚したい気持ちはある。でも、踏み切っていいのか分からない」
このような迷いは、決して珍しいものではありません。
特に、長年結婚生活を続けてきた方や、経済面・今後の生活に不安がある方ほど、
離婚したい気持ちと、迷いの気持ちを同時に抱えているケースが多く見られます。
このページでは、
・なぜ離婚を迷うのか
・迷っている段階で何をすればいいか
・弁護士に相談する意味
を整理してお伝えします。
目次
1. 離婚を迷うのは、ごく自然なことです
離婚は人生に大きな影響を与える選択です。
簡単に決断できないのは、慎重に考えている証拠でもあります。
実際には、
• 経済的な不安
• これまで築いてきた生活や立場
• 世間体や周囲の目
などが、判断を難しくしていることがほとんどです。
2. 多くの方が迷う理由
離婚後の生活が不安
「生活費は足りるのか」「住む場所はどうするのか」
特に専業主婦やパート勤務の方、熟年離婚を考えている方から多く寄せられる不安です。
▶ 経済面の不安がある方は
も参考にしてください。
決定的な理由があるわけではない
DVや不倫のような明確な原因がない場合、
「この程度で離婚していいのか」と自分を責めてしまう方もいます。
しかし、
「このまま一緒にいることがつらい」
という気持ちは、無視していいものではありません。
相手に切り出すのが怖い
離婚の話をしたことで、
• 強く反発したり逆上されるかもしれない
• 生活費を止められるかもしれない
と不安になる方も少なくありません。
相手の反応が読めないことが、迷いを長引かせる大きな要因になります。
弁護士が間に入ることで、そのような不安を和らげることができます。
3. 離婚は「決断」ではなく「準備」から始められます
離婚というと、
「別居する」「離婚届を出す」
といった行動が思い浮かぶかと思いますが、実際はそうではありません。
多くの方は、
• 自分の状況を整理する
• 財産や収入の見通しを確認する
• 今後の選択肢を知る
といった準備段階から始めています。
この段階で相談することは、決して早すぎることではありません。
【元裁判所書記官からのひとこと】
「離婚を決意する」前に、
まずは正しい知識を身につけることをお勧めします。
準備が十分でないまま離婚調停などの本格的な手続きに進んでしまうと、
「思ったより大変だった」
「仕事や育児との両立が想像以上に難しかった」
と感じ、後から負担が大きくなるケースも少なくありません。
4. 迷っている段階で弁護士に相談する意味
弁護士への相談は、「離婚を決めた人だけのもの」ではありません。
相談することで、
• 離婚した場合の見通し
• 今すぐ動く必要があること/ないこと
• 離婚しない場合のリスク
を整理することができます。
また、
方針を整理したうえで、どうするかはご本人が決める
というスタンスで進めることが可能です。
5. 状況によって、参考になる相談ページ
• 結婚生活が長く、老後の生活が不安な方
▶ 【熟年離婚の法律相談】
• 経済的な不安が大きい方
▶ 【専業主婦のための離婚相談】
• 仕事と離婚の両立に悩んでいる方
▶ 【働く女性のための離婚相談】
• 夫が医師など、立場や収入が特殊な方
▶ 【医師の妻のための離婚相談】
6. 弁護士からのメッセージ
離婚するかどうかを、今この場で決める必要はありません。
ただ、何も分からないまま悩み続けることは、大きな負担になります。
法律相談では、
• 現在の状況の整理
• 今後の選択肢と見通し
• 準備しておくべきこと
を具体的にお伝えします。
判断材料をそろえたうえで、どうするかを決めていただければ十分です。
まずは一度、状況を整理するところから始めてみてください。
この記事を担当した弁護士
みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
横浜で離婚問題に携わり12年以上、離婚問題を280件以上解決した実績あり。
あなたの気持ちに寄り添いながら、より良い未来のために、離婚手続きや養育費、慰謝料を親身にサポート。お気軽にお問合せください。
この記事の編集・SEO担当者
阿部絵美(元裁判所書記官)
横浜家庭裁判所で3年間、離婚調停などを担当。現場の知見を生かし、弁護士細江智洋の法律解説に元書記官としての視点をプラスして編集しています。
※ 法律解説は弁護士監修です。















