離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2026.01.12更新

離婚コラム80

 

50代からの夫婦関係、家庭内別居は許される?
50代を迎えると、子どもの独立や定年後の生活を意識し、夫婦関係を見つめ直す方が増えてきます。
「同じ家に住んでいても、会話はほとんどない」「生活は完全に別で、家庭内別居の状態が続いている」というご相談も多くあります。
家庭内別居は珍しいことではありませんが、この状態を続けてよいのか、法律上問題はないのかと不安に感じる方も多いでしょう。
ここでは、50代の家庭内別居について、弁護士の視点から分かりやすく解説します。

 

家庭内別居とはどのような状態か
家庭内別居とは、同じ家に住み続けながら、夫婦としての実質的な共同生活を行っていない状態を指します。
たとえば、
• 毎日の食事や洗濯を別々にしている
• お互いの寝室を分け、顔を合わせることがほとんどない
• 夫婦の会話や相談がなく、必要最低限の接触しかない
50代では、経済的な理由や今後の生活への不安から、別居や離婚に踏み切れず、家庭内別居を続けるケースも多く見られます。

 

家庭内別居と同居義務の関係
民法では、夫婦には同居義務・協力義務・扶助義務があると定められています。
この「同居義務」とは、単に同じ家に住めば足りるわけではなく、夫婦として共同生活を営むことを前提とした意味を含みます。
そのため、家庭内別居であっても、
• 生活費を一切負担しない
• 相手を無視し続け、精神的に追い詰める
• 正当な理由なく夫婦関係を拒絶し続ける
といった場合には、同居義務や扶助義務に反していると判定される可能性があります。

 

50代で家庭内別居を続けるリスク
家庭内別居は、一時的に夫婦の距離を取るために選ばれることがあります。
しかし、きちんと話し合いをしないまま長期間続けてしまうと、
後になって夫婦の財産や介護の問題を整理しにくくなる
ことがあります。


まず、お金の問題です。
家庭内別居中も生活費の分担や貯蓄の管理について、夫婦に責任があります。
ところが、
「長年、生活費は各自で出していた」
「どちらの収入で貯まったお金なのか分からない」
といった状態が続くと、いざ離婚の話になったときに、
「どれが共有財産なのか」
「退職金はどう分けるか」
といった点で話がまとまらなくなります。
次に、夫婦関係がいつ破綻したのか分かりにくい問題があります。
後になって
「何年前から実質的な夫婦関係は終わっていたのか」
「同居義務を果たしていたと言えるのか」
が争点になることがあります。
これは、離婚が認められるかどうか、条件をどう決めるかに影響する重要な点です。
さらに、夫婦のどちらかが病気や介護が必要になった場合に、判断が一層難しくなります
たとえば、どちらかが介護を必要としたとき、
「家庭内別居の状態で、どこまで世話をするのか」
「介護を理由に同居を続けるのか、別居あるいは離婚するのか」
といった問題に直面します。
関係が冷え切ったまま時間が経っていると、感情的にも現実的にも、
冷静な話し合いができなくなってしまうことがあります。

 

家庭内別居と離婚の関係
家庭内別居が長期間続いている場合、実質的に夫婦関係が破綻していると判断されることがあります。
もっとも、家庭内別居だけで必ず離婚が認められるわけではなく、
• 家庭内別居に至った経緯
• 関係修復の努力があったか
• 夫婦としての交流がどの程度残っていたか
など、具体的な事情が考慮されます。
そのため、「今はまだ離婚を決めていない」という段階でも、事情を整理しておくことが大切です。

 

同居したまま離婚を進めるという考え方
「家を出ないで離婚の話を進めたい」というご相談も多く寄せられます。
実際、同居中でも離婚協議や調停を進めることは可能です。
ただし、同居中の離婚では、
• 生活費(婚姻費用)はどちらが負担するか
• 相手との距離をどう取るか
• 感情的な対立をしない工夫
など、注意すべき点があります。
同居中の離婚については、こちらのページで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
同居中の離婚の進め方

迷ったときは、早めに状況を整理することが大切です
家庭内別居は、「何も決まらないまま時間が過ぎてしまう」状態になりやすいものです。
今の生活が同居義務の観点からどう判断されるのか、
一度、法律の視点から整理してみることで、気持ちが落ち着くこともあります。
お一人で悩みを抱え込まず、弁護士へ相談することも検討してみてください。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

2025.10.20更新

離婚コラム52

 

結婚生活を送る中で「もう一緒に暮らすのは難しい」と感じ、突然別居を考える方も少なくありません。40代・50代は、子育てがひと段落したり、仕事環境が変わったりと、夫婦関係に向き合う時期でもあります。
では、夫婦の一方が勝手に「別居」を始めた場合、それは法律的に「違法」となるのでしょうか?

 

夫婦には「同居義務」がある
民法には、夫婦は「同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と定められています(民法752条)。
つまり、夫婦は原則として一緒に住み、助け合うことが義務とされているのです。
そのため、何の理由もなく、かつ相手の了承も得ずに急に別居することは、この「同居義務」に違反する可能性があります。
ただし、同居義務は必須ではありません。正当な理由があれば、別居が認められる場合があるのです。

 

法律上の正当な理由とは?
それでは、法律上「正当な理由」とされるのはどんな場合でしょうか。代表的な例をいくつか挙げます。
• DV(家庭内暴力)やモラハラを受けている場合
暴力や精神的虐待から身を守るための別居は、必要な行動です。
• 不貞行為(浮気・不倫)が発覚した場合
信頼関係が壊れている状況での別居は、正当化されやすいです。
• 過度な借金や浪費がある場合
経済的に生活が脅かされるとき、別居によって生活を立て直すことが認められます。
• 病気や介護のために物理的に別居せざるを得ない場合
病気の療養や家族の介護など、やむを得ないケースも含まれます。
このように「やむを得ない事情」があれば、別居は法律上認められる可能性が高いのです。

 

突然の別居はリスクがある
とはいえ、客観的に正当な理由がないまま一方的に家を出てしまうと、後に離婚や財産分与の話し合いで不利になる可能性があります。

相手が「勝手に出て行った」と主張し、「悪意の遺棄(あくいのいき)」(民法770条1項2号)を根拠に問題視されることがあります。
もっとも、「悪意の遺棄」と認められるのは、正当な理由なく長期間にわたり同居を拒否し、生活費の分担など夫婦としての義務を果たさない場合に限られ、単に別居を始めたというだけで直ちに当てはまるわけではありません。

 

 

別居は「離婚準備」につながる
40代・50代の別居は、単なる一時的な距離の取り方にとどまらず、そのまま「離婚」へと発展するケースが多く見られます。
別居は夫婦関係の破綻を示す有力な証拠となるため、離婚裁判では重要な要素にもなります。
そのため、別居を検討する際には以下の点を整理しておくことが重要です。
• 経済的に生活できるのか
• 子どもの養育はどうするのか
• 財産の管理はどうするのか

 

まとめ
突然の別居は、DVや不貞行為など「正当な理由」があれば認められるケースもあります。
ただし、状況によって判断が大きく変わるため、自身の判断で動くのは非常にリスクが高いです。
別居を検討している、または既に別居を始めている方は、弁護士に相談して「自分のケースではどのように対応すべきか」を確認しましょう。
当事務所では、離婚や別居に関するご相談を数多く受けてきました。今の不安を整理し、最善の方法を一緒に考えていきましょう。
→詳しくはこちら:
離婚と別居に関するご相談|弁護士 細江智洋

 

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2025.09.26更新

離婚コラム44

 

50代・60代になってからの離婚、いわゆる「熟年離婚」は、珍しいことではなくなってきました。長年連れ添ったご夫婦が、定年退職後や子育てが一段落したことをきっかけに、それぞれの生き方を見直す人が増えているのです。
ただし、熟年離婚は人生における大きな転機です。特に女性にとっては、生活費のことや気持ちの整理を後回しにすると、その後の生活に大きな不安が残ることがあります。ここでは、弁護士として「熟年離婚を考える前に知っておきたい5つの大切なこと」をお伝えいたします。

 

1. 年金分割の仕組みを理解する
熟年離婚で重要なのが「年金分割」です。結婚期間中に夫が厚生年金に加入していた場合、厚生年金記録をもとにして、原則として2分の1まで自分の年金として分けてもらえる制度です。これは60才以降の生活に直接影響します。あわせて、実際に自分がいくら受け取れるのかを試算しておくと、将来の見通しが立てやすくなります。なお、分割請求は 離婚から2年以内 に行う必要があります。

 

2. 住宅や財産の分け方を考える
マイホーム、預貯金、退職金などの財産は、夫婦で築いた共有財産として分け合う必要があります。特に住宅は「どちらかが住み続けるのか」「売却するのか」でその後の暮らし方が変わります。財産分与は感情的に対立しやすい部分でもあるため、冷静に状況を整理しながら検討することが大切です。

 

3. 離婚後の生活費を試算する
離婚後に必要となる生活費は、毎月の支出だけではありません。医療費や介護費用、老後の生活資金なども考慮する必要があります。年金や財産分与だけで足りるのか、それとも別の収入源が必要かを把握しておくと、離婚後の暮らし方を具体的にイメージできます。

 

4. 離婚後の心の支えを準備する
熟年離婚は経済面だけでなく、精神面にも大きな影響を与えます。「自由になれる」と感じる方もいれば、孤独に不安を覚える方も少なくありません。信頼できる友人やご家族に相談する、地域の交流の場に参加する、専門家のカウンセリングを受けるなど、自分に合った形で心の支えを用意しておくことが大切です。

 

5. 専門家の助言を得る
インターネットの情報や周囲の体験談だけでは、誤解や不利益につながることがあります。財産分与や年金分割の内容は、ご家庭ごとの事情によって大きく異なるため、弁護士に相談して正確な情報を得ることが必要です。早めに専門家へ相談することで、準備すべきことや優先順位が明確になり、安心して前に進むことができます。

 

まとめ
熟年離婚は、新しい人生のスタートである一方で、生活基盤を大きく変える出来事です。年金や財産、生活費、心の支えなどを冷静に整理したうえで進めることが、後悔しないための第一歩になります。
「私の場合はどうだろう?」と思われた方は、まずは一度ご相談ください。詳しくは当事務所の熟年離婚専用ページでご案内しています。
→熟年離婚について詳しくはこちら

 

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2025.09.23更新

離婚コラム43

 

結婚生活も20年、30年と続くと、夫婦の関係は大きく変わっていきます。昔は些細なことに笑い合えたのに、今では会話もなく、孤独を感じる日々……。そんなときに耳にするのが「モラハラ」という言葉です。
熟年離婚を考える女性の多くが自分さえ我慢すればと思ってしまいます。しかし、本当に心が限界に達しているサインを見逃してしまうと、気づかないうちに心も体も弱ってしまい、毎日の暮らしそのものがつらく感じられることもあります。
ここでは、熟年離婚を決意する前にぜひ知っていただきたい「心の限界サイン」と、その対処法についてご紹介します。

 

モラハラの典型的なパターンとは?
モラハラ(モラルハラスメント)とは、言葉や態度で相手を支配し、心を傷つけ続ける行為のことです。暴力のように外から分かりにくいため、被害にあっている本人でさえ自覚していないのが特徴です。
例えばこんな言葉や態度に、思い当たりませんか?
• 「お前は何もできない」などの人格を否定する言葉
• 話しかけてもずっと無視をされる
• 外では良い夫を演じるが、家庭内では冷たい態度を取る
• 家計や生活に関わる決断を一方的に押し付けられる
こうした言動が繰り返されると、自分の存在を否定されたように感じ、心が深く傷つきます。

 

心の限界を示すサインを見逃さない

「まだ大丈夫」と思っていても、心が悲鳴を上げているサインは必ず現れます。次のような状態が続いていないか、ご自身の心と体に問いかけてみてください。
• 夜眠れず、食欲が落ちてきた
• 以前楽しめた趣味に興味が持てない
• 家にいると強い不安に襲われる
• 人と会って話す気力がなくなってきた
• 「私が我慢すれば」と考え続けてしまう
これらは、心の限界を知らせる重要なサインです。放っておくと、うつ状態に進行することもあり、早めの対応が必要です。

 

離婚を決意する前にできること
熟年離婚は大きな決断ですから、時間をかけて準備を進めることが、将来の安心につながります。離婚を考え始めたら、まずは次の3つを意識してみましょう。
1. 信頼できる人に気持ちを話す
 友人や家族に悩みを打ち明けるだけでも、心が軽くなり気持ちが整理されやすくなります。
2. お金のことを整理してみる
 離婚後の生活には現実的な生活資金の準備が欠かせません。年金分割や財産分与など、制度の確認も大切です。
3. 専門家に相談する
 弁護士に相談することで、自分に合った選択肢や具体的な進め方が見えてきます。法律の知識があるだけで、将来への不安が和らぎます。

 

「自分の人生を大切にする」という選択肢を
長年の結婚生活を経て離婚を考えるのは、とても勇気のいることです。けれども、自分の心と体を大切にすることは決してわがままではありません。
もし「これってモラハラかも?」と感じたら、まずは心のサインを受け止め、まずはご相談ください。
熟年離婚に関する詳しい解説や解決のステップについては、当事務所の特設ページでご案内しています。ぜひご覧ください。
→熟年離婚に関するご案内はこちら

 

まとめ
• モラハラは外から見えにくく、本人も気づきにくい
• 不眠や不安感などは心の限界を知らせるサイン
• 離婚を決断する前に、経済面や法律面の準備が必要
• 我慢せずに専門家へ相談することが、安心した一歩につながる
「今のままで本当にいいのだろうか」と悩んでいる方にとって、このコラムが少しでも参考になれば幸いです。

 

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2025.09.20更新

離婚コラム42

 

長年連れ添った夫が、定年後や子育てが落ち着いた頃からお金を浪費するようになった…。
趣味やギャンブル、交際費などに使い込み、しまいには生活費が足りなくなる。そんな状況では、「この先の生活はどうなるのだろう?」と不安になる方は少なくありません。
特に50代・60代の女性にとって、夫の浪費は老後の生活資金に直結する深刻な問題です。本記事では、熟年離婚を考える前に知っておくべき法律的なポイントを、弁護士の視点からわかりやすくお伝えします。

 

1. 浪費は「婚姻費用の不払い」や「経済的DV」にあたる可能性がある
夫婦には、法律上「互いに協力し扶助する義務」(民法第752条)があります。つまり、夫婦は一緒に生活を維持するために、収入を分かち合い、家庭を支える責任を負っています。
ところが、夫が趣味やギャンブル、女性などにお金を使い込み、本来家庭に入れるべき生活費(婚姻費用)を支払わない場合、それは「婚姻費用の不払い」という法律上の問題となります。
このような行為が続けば、妻に大きな経済的負担を強いることになり、経済的DV(ドメスティックバイオレンス)と評価されることもあります。

 

2. 離婚を考える前にできること
浪費に悩んでいるからといって、すぐに離婚を決断するのは不安が大きいものです。
まずは次のような方法で、現状を少しでも改善できないか試してみましょう。
  ①お金の使途を確認し、記録を残す
預金通帳やクレジットカードの明細を確認し、浪費の実態を明らかにします。記録を残しておくことで、後々の法的手続きにも役立ちます。
  ②冷静に話し合う
「将来が不安」「生活費が足りない」といった気持ちを、感情的にならずに具体的な数字を交えて伝えることが大切です。
  ③家庭裁判所に相談する
話し合いが難しい場合、婚姻費用の請求や調停の制度を利用することで、生活費の確保を図ることができます。
  ④弁護士への相談
専門家に相談すれば、どのような証拠を集めればよいか、どんな法的手段を取れるのか整理できます。

 

3. 調停や裁判で問題とされるケース
「夫の浪費は本当に法律上の問題になるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
実際には、浪費と生活費不払いが続くことで、調停や裁判で以下のように扱われることがあります。
• 生活費の支払いを命じられる
妻が婚姻費用分担請求調停を申し立てれば、裁判所が夫に生活費の支払いを命じることもあります。
• 離婚理由(有責事由)として認められる
婚姻生活の破綻原因が浪費と判断されれば、離婚の理由のひとつになります。
• 財産分与で考慮される
夫の浪費が原因で夫婦の財産が減ってしまっている場合、調停や裁判で財産分与の割合を決める際に妻の方に有利に働く場合もあります。

 

まとめ ― 専門家と一緒に考える安心を
夫の浪費は、単なる「趣味にお金をかけすぎている」という範囲であれば、夫婦間の価値観の違いにとどまる場合もあります。しかし、生活費を入れない、家庭を支える義務を果たさない、夫婦の財産を大きく減らしてしまうといった状況になると、それは単なる性格や生活習慣の問題にとどまらず、調停や裁判で認められるほどの深刻な法的問題に発展することがあります。
だからこそ、一人で悩むのではなく、早めに専門家に相談してみることが大切です。
弁護士に相談すれば、離婚をすべきかどうかを含めて、これからの生活を守るための具体的な道筋を一緒に考えることができます。

熟年離婚の詳しい情報や実際の事例は、当事務所の特設ページをご覧ください。
熟年離婚について詳しくはこちら

 

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2025.09.17更新

離婚コラム41

 

「熟年離婚」という言葉を耳にする機会が最近多くなってきました。熟年離婚とは、結婚生活が20年以上経過した夫婦が離婚することを指しますが、その中でも特に60代での離婚件数が増えていることをご存じでしょうか。

厚生労働省の令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、2022年に離婚した夫婦のうち21.7%が熟年離婚でした。件数にすると約3万9千組にのぼり、離婚全体の「およそ5組に1組」がこの熟年離婚にあたります。離婚全体の件数は減ってきているにもかかわらず、熟年離婚だけは高い割合を保っていることが分かります。

 

どうして60代離婚が増えているの?
1. 長い老後を意識するようになったから
平均寿命が延び、60歳を迎えてもまだまだ元気で過ごせる時間があります。
「残りの人生を、自分らしく過ごしたい」という思いが、離婚という選択につながることがあります。


2. 子育てが終わり夫婦だけに
子どもが独立すれば、夫婦二人だけの生活が始まります。その中でこれまで見過ごしていた価値観の違いや溝がはっきりとしてきます。最近は働く女性が増え、経済的に自立できる女性が増えたことも背景にあります。


3. 年金分割制度が後押しに
2007年に導入された「年金分割制度」により、専業主婦であっても婚姻期間中の夫の厚生年金を分け合えるようになりました。離婚しても老後の生活資金に困らないかもしれないという安心感が生まれ、離婚を後押ししています。

 

離婚を考えるきっかけ
• 夫との会話が減り、精神的な孤独を感じる
• 長年の価値観のずれやモラハラ的行動に限界を感じる
• 夫の退職後、生活リズムが合わず強いストレスになる
• 夫の介護をしたくないという思い
これまで不満を抱えてきた中で「この先、夫の介護まで担うのか」と考えると大きな負担に感じ、自分の老後を大切にしたい気持ちが強くなります。
• 義父母とのかかわりへの抵抗
夫の両親の介護や生活の面倒を期待されると、「なぜ自分がそこまでしなければならないのか」と重荷に感じます。
こうした理由は、熟年離婚は若い世代の離婚とは異なり、長年積み重なった気持ちのすれ違いや将来設計の違いから生じます。

 

熟年離婚のメリットと注意点
メリット
• 自分のペースで自由に暮らせる
• 年金分割や財産分与により老後資金を確保できる
• 介護の不安などのストレスの原因から解放される


注意点
• 離婚後の生活費や住居をどうするか
• 病気や将来的な介護が必要になった場合の備え
• 財産分与・年金分割を正しく理解すること
特に年金分割や退職金の分与は、手続きや期限が複雑で、よく分からないまま進めると大きく損をする可能性があります。

 

弁護士に相談する安心感
熟年離婚は、感情的にならず、冷静に老後の生活を考えたうえで判断することが大切です。弁護士に相談すれば、財産や年金の分け方について正しくアドバイスを受けられ、相手との話し合いもスムーズに進めることができます。相手と直接交渉しなくていいので、精神的な負担も軽くなります。

 

まとめ
60代の離婚は、今や珍しいことではありません。
「このまま夫婦生活を続けるのか、それとも新しい人生を歩むのか」――その選択は、あなたの人生を大きく変えるものです。大切なのは、安心して暮らせる準備をした上で行動することです。
もし今、熟年離婚についてお悩みであれば、まずは専門家にご相談ください。
当事務所では、熟年離婚の経験豊富な弁護士が、あなたの状況に寄り添いながら、最も良い解決策をご提案いたします。詳しくは下記ページをご覧ください。


➡ 熟年離婚について詳しくはこちら

 

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2025.08.21更新

離婚コラム32

 

「夫との関係に悩んでいるけれど、離婚まではまだ考えていない」
そんなお気持ちでいらっしゃる方は、決して少なくありません。特に、子育てを終え、ようやく自分の時間を持てるようになった50代の女性にとって、「これからの人生をどう生きていくか」は大きなテーマです。
今回は、離婚をせずに「別居」を選ぶことについて、メリットやデメリットを弁護士の視点からわかりやすく解説いたします。


「別居」という選択肢とは?
別居とは、法律上の婚姻関係は続けたまま、夫婦がそれぞれ別々に暮らす状態のことです。
離婚の一歩手前のように思われるかもしれませんが、決してネガティブなものではありません。きちんと準備すれば、心の安定や生活を見直すきっかけにもなります。

 

離婚せずに別居するメリット

1. 顔を合わせずに気持ちを整理できる
夫婦関係がこじれているとき、日々顔を合わせることが大きなストレスになることもあります。別居は、落ち着いて気持ちを整理する時間を与えてくれます。


2. 将来の選択肢を残せる
離婚となると、戸籍や名字の変更、財産分与など大きな手続きが必要になりますが、別居であればそのような手続きをせずに、まずは気持ちと生活を整えながら慎重に判断することができます。今後の関係修復の可能性を残しつつ、ご自身のこれからを見つめ直すきっかけにもなるでしょう。


3. 将来の準備期間として活用できる
別居をすることで、離婚後の生活をどのように組み立てるかを冷静に考えることができます。
共有財産の把握や離婚後の住まいの確保、年金や保険の確認など、離婚後の生活に向けた現実的な準備を進めやすいことも、別居ならではの大きな利点です。
弁護士など専門家の助言を受けながら、一つずつ課題を洗い出すことができます。

 

デメリットや注意点

1. 婚姻費用(生活費)の支払いを巡るトラブルの可能性
別居中も、夫婦には互いを扶養する義務があります。専業主婦で、夫の収入で生活していた場合、「婚姻費用」として生活費を請求できる場合がありますが、書面で金額や支払い方法を事前に取り決めておかないと、相手が支払いを拒否したり、金額が少なすぎたり、証拠が残らないなどのトラブルにつながることもあります。
別居をする前に、弁護士に相談しながら生活の土台を固めておくことが大切です。


2. 経済的負担が増える場合がある
別居をすると、住居費や光熱費、日用品の支出などが夫婦それぞれに発生し、家計の負担は同居しているときより大きく感じます。
特にご自身の収入が少ない場合には、生活が厳しくなることもあるため、別居前に経済的な見通しを立てておくことが大切です。


3. 離婚の証拠として扱われる可能性
別居が長期間に及ぶと、裁判所では「夫婦関係がすでに破綻している」と判断され、どちらか一方が離婚に応じない場合にも、裁判で離婚が認められる場合があります。
そのため、「冷却期間のための一時的な別居なのか」「離婚を前提とした別居なのか」のようにお互いの意思を、メールやメモなどの形で証拠として残しておくことで、将来のトラブル防止につながります。

 

周囲に相談しづらい「別居」
「別居したいけれど、子どもや親族にどう説明したらいいのか分からない」
「世間体が気になって一歩を踏み出せない」
このように、周囲の反応が心のブレーキになっている方も多いようです。
しかし、周りと比べる必要はありません。大切なのは、今のご自身が「心穏やかに暮らせているかどうか」です。夫婦の在り方は人それぞれで、別居もそのうちの一つです。
特に50代以降は、健康や経済的な安心、心の充足感など、自分らしい生き方を見つめ直す大切な時期です。
焦らず、少しずつでも前に進んでみませんか?
私たち弁護士は、そうした一歩をそっと後押しする存在でありたいと願っています。

 

弁護士に相談するメリット
別居は、気持ちの整理だけでなく、経済面・法律面でも準備が必要な大きな決断です。
感情だけで急に別居を始めてしまうと、本来受け取れる生活費が受け取れなかったり、共有財産を使われたりして、確保できないこともあります。弁護士に相談することで、将来を見据えた冷静な準備ができ、安心して一歩を踏み出せます。
特に50代以降の「熟年離婚」や別居については、年金、老後の生活、相続など、考えるべき要素が多岐にわたります。
当事務所では、こうしたお悩みに寄り添いながら、無理のない形での生活設計をご提案しております。


▶ 詳しくは「熟年離婚の特設ページ」をご覧ください。

 

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2025.08.18更新

離婚コラム31

 

こんにちは。弁護士の細江智洋です。
私はこれまで数多くの離婚相談に携わってきましたが、とくに50代以上のご相談者の方から、「このまま我慢を続けていくのはつらい」「老後をこの人と過ごして本当に幸せなのか」といったご相談を多く受けてきました。
いわゆる「熟年離婚」は、年々増加傾向にあり、特別なことではありません。人生100年時代と言われる今、ご自身の人生を見つめ直し、「自分らしく生きたい」と思うことは、自然なことです。
今回は、弁護士としての経験をもとに、「離婚した方がいい夫婦」に見られる特徴や、“限界のサイン”について分かりやすくお話しいたします。

 

1. 会話がほとんどない、あっても冷たい
「おはよう」「いってらっしゃい」など、日常のあいさつさえもなくなっていませんか?
あるいは小さな話題にも、そっけない返事や無視される状態が続いている──。
このような状態が長く続いていると、心の距離は大きく開いています。
夫婦の絆は、日々の言葉の積み重ねで成り立っています。
会話が途絶えたままでは、心が通うことも難しく、関係修復のきっかけもつかみにくくなります。

 

2. 経済的な信頼関係が崩れている
「生活費を入れてくれない」「お金の使い道が不透明」「勝手に借金をしていた」──。
お金にまつわるトラブルは、熟年離婚のきっかけになりやすいものです。
特に退職後の年金や老後資金について不安を抱えている方も多いと思います。
経済的な不安は、心身のストレスにつながります。信頼できるパートナーであるはずの相手との金銭トラブルは、「限界のサイン」と考えてよいでしょう。

 

3. 一緒にいても「孤独」を感じる
夫と一緒にいるのに、孤独を感じていませんか?
「この人といても寂しい」「話しても理解してもらえない」と思うようになったとき、心はすでにすれ違っているのかもしれません。
疎外感が続くと、自信を失い、自分の価値すら見失ってしまうこともあります。
一人で不安を抱え込まず、ご自身の気持ちに正直になることが大切です。

 

4. 心や体に不調が出ている
長年のストレスが、心身に出てきていませんか?
「眠れない」「食欲がない」「朝起きるのがつらい」──。こうした症状は、放置できないサインです。
夫婦関係の問題が原因で心や体に不調をきたしている場合、「このままで本当にいいのか」と自分の生活を見つめ直すことが必要です。

「離婚=孤独」ではありません
「離婚したら一人になってしまうのでは」「周りの人の反応が気になる」と不安になるお気持ちはよく分かります。
ですが、実際に熟年離婚を経験された方の中には、「前より穏やかに過ごせている」「自分らしい生活を送れている」と語る方も多くいらっしゃいます。
離婚は決して“終わり”ではありません。
新しい一歩を踏み出すための“再スタート”でもあります。
これまで家族のために頑張ってきたあなただからこそ、自分自身の人生を大切にする選択をしてもよいのです。

 

熟年離婚は「前向きな選択」
「この年齢で離婚なんて」「今さら変われるだろうか」と迷う方もいるかもしれません。
でも、50代・60代はまだまだ新しい人生を始められる年代です。
長年連れ添ったからこそ、「離れる勇気」は出しにくいかもしれません。
しかし、その勇気が、新たな人間関係や自分らしい時間を取り戻すきっかけになることもあります。

 

熟年離婚を考え始めた方へ
当事務所では、熟年離婚に関するご相談を数多くお受けしています。
財産分与、年金分割、生活費、今後の生活設計への法律的なアドバイスだけでなく、気持ちの整理をサポートすることも大切にしています。
「まだ決心はついていないけれど話を聞いてほしい」──
そんな段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。弁護士細江智洋はあなたのお気持ちに寄り添いながら、一緒にこれからを考えてまいります。
詳しくは下記のページをご覧ください:

→熟年離婚に関するご相談はこちら

どうか、ご自身の心の声に素直になってみてください。自分らしさを取り戻せるはずです。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

 

2025.08.15更新

離婚コラム30

 

最近、「熟年離婚」が増加傾向にあります。特に50代以上のご夫婦の間では、長年連れ添ったからこそのすれ違いや、我慢の積み重ねが限界に達してしまうことも珍しくありません。「夫から離婚を切り出された」「急に離婚届を出されて戸惑っている」といったご相談も、当事務所に多く寄せられています。

しかし、「離婚したくない」「もう一度、夫婦関係をやり直したい」というお気持ちの方も多いのです。では、そんなとき、どのように行動すれば良いのでしょうか?
弁護士として数多くの離婚相談を受けてきた立場から、関係改善に向けたヒントをお伝えします。

 

1. すぐに感情的にならないことが第一歩
離婚の話をされたとき、多くの方がまず驚き、感情的になって怒りをぶつけてしまいます。しかし、そんな反応は、相手に「やはり離婚した方がいい」と思わせてしまうかもしれません。
大切なのは、まず相手の言葉を落ち着いて受け止めること。そして、「何で離婚したいと思ったのか」「いつ頃から別れたい気持ちがあったのか」と、相手の本当の気持ちを知ろうとする姿勢です。

 

2. 自分自身を振り返ることも関係修復のカギ
相手の気持ちを理解しようとする一方で、自分自身の言動や生活スタイルを振り返ってみることも大切です。
たとえば、家事や育児、介護などの負担がどちらかに偏っていたり、日常の会話が少なくなっていたりする場合、そのことが互いにストレスになっていた可能性もあります。
特に、家事や介護の役割分担は、夫婦の健康状態や仕事の状況によってどうしても偏りが生じるものです。大切なのは、「ありがとう」「助かっているよ」といった感謝の気持ちを伝えたり、「大変じゃない?」「少し休めるように工夫しようか」といった気遣いの言葉をかけたり出来ていたかどうかです。
役割分担を均等にしようとするのではなく、お互いを思いやる言葉や態度があれば、心の安定を保つことができます。
また、会話が減ってしまった理由を振り返ってみることも大切です。忙しさからすれ違いが生じていたのか、生活スタイルが違って話しかけにくい雰囲気になっていたのか、いつのまにか心の距離ができていたのか――その背景を見つめ直すことで、関係を修復するヒントが見えてくることもあります。


3. 一人で抱え込まず、専門家に相談を
夫婦の問題はとてもプライベートなもので、なかなか他人に話せないものです。しかし、一人で悩み続けていても、解決の糸口は見えにくいままです。
そうしたときには、ぜひ弁護士などの専門家にご相談ください。弁護士は、離婚の手続きだけでなく、「離婚を回避したい」「夫婦関係を修復したい」といった問題にも対応いたします。
法律的な視点だけでなく、冷静な第三者としてのアドバイスを受けることで、心が軽くなる方も少なくありません。

 

4. 「熟年離婚」を回避するためにできること
特に50代以上の「熟年離婚」のケースでは、長い結婚生活を経て、お互いの生活リズムや考え方が固まっていることが多く、関係修復には時間と工夫が必要です。
しかし一方で、長年連れ添ってきたからこそ、ほんの少しの歩み寄りが大きな変化につながることもあります。たとえば、日常の小さな「ありがとう」や、思い出の場所へ出かけることなども、関係改善の一歩になります。

 

▼「熟年離婚」についてもっと詳しく知りたい方へ
当事務所では、50代以上のご夫婦に多い「熟年離婚」について、専門ページで詳しく解説しております。法的な手続きの流れ、ご相談の実例などもご紹介していますので、ぜひご覧ください。


→熟年離婚のページはこちら

 

最後に
離婚は人生の大きな転機です。しかし、「離婚しない」という道もまた、尊重されるべき大切な決断です。
お一人で悩まず、まずは一度、私たちにご相談ください。あなたの気持ちに寄り添い、ベストな方法を一緒に考えてまいります。

 

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

2025.08.12更新

離婚コラム29

 

「最近、夫とまともに会話をしていない」
「家の中が静かで、私はまるで他人のよう」
こんな風に感じるようになったのは、いつ頃からだったでしょうか。
長年連れ添った夫婦では、年々会話が減り、心の距離ができてしまうことは少なくありません。家事や育児が一段落し、ふとしたときに「この人とこれから先も一緒にいられるのだろうか」と疑問を抱く方もいらっしゃることでしょう。
とくに50代は、定年退職や子どもの独立といったライフステージの変化があり、夫婦で過ごす時間が増えるため、関係が見直されやすい時期です。そうしたときに、「こんな関係が続くのはもう無理」とあきらめる前に、できることがあるかもしれません。

 

会話がない原因に目を向けてみましょう
夫婦の会話がなくなる理由はさまざまです。
・共通の関心事がなくなった
・話さなくても気持ちが伝わると誤解している
・過去のすれ違いや不満がたまっている
まずは「なぜ話さなくなったのか」を振り返ることから始めてみましょう。今の自分の気持ちを見つめ直し、過去のトラブルが原因であれば、それを乗り越えるための時間が必要です。
また、原因がひとつではないことも多く、相手に対して無意識のうちに諦めてしまっている場合もあります。大切なのは、原因を他人事としてとらえるのではなく、「自分にできることはあるだろうか」と歩み寄って考える姿勢です。

 

普段の声かけが関係修復の第一歩
会話を再開するための第一歩は、「特別なことを話そう」と身構えるのではなく、日常のあいさつやちょっとした一言などから始めることです。
たとえば、
「今日、暑かったね」
「テレビでこんな話題やってたよ」
といった、軽い話題で構いません。
大切なのは、自分から「話しかけよう」という意思をもつこと。反応が薄かったとしても、何度も続けるうちに、相手が少しずつ気を緩めてくれることがあります。
たとえその会話がすぐに実を結ばなくても、相手に「話しかけてもいいんだ」と感じられる空気が、夫婦の関係を少しずつほぐしてくれます。

 

少しずつ「関係を育て直す」工夫を
たとえ小さな声かけからでも、関係がほんの少しでも動き出したら、次の一歩として意識したいことがあります。それは「相手の話を最後まで聞くこと」。うなずきや相づち、共感のひと言を添えることで、安心して話せる空気が生まれます。
さらに、一緒にテレビを見たり、食事の時間をそろえたりと、日常のちょっとした共有が心の距離を縮めるきっかけになります。
また、「ありがとう」や「助かったよ」といった感謝の言葉も効果的です。口に出しづらければ、短いメモや手紙でも構いません。
大切なのは、完璧な関係を目指すのではなく、「できることから少しずつ」。そうした積み重ねが、やがて信頼と温もりを取り戻す力になるのです。

 

無理をしない、自分の時間も大切に
夫婦関係を修復しようとすると、つい「私ばかりが頑張っている」と感じてしまうかもしれません。無理をせず、自分の好きなことや、ご友人との時間も大切にしてください。
自分が満たされていれば、自然と心に余裕ができ、パートナーとの向き合い方も変わってきます。心のゆとりが、相手への思いやりや受け入れの幅を広げてくれます。

 

法律相談という選択肢も
「関係修復を試みたけれど、やっぱり心がすれ違ったまま」
「この先の自分の人生を見つめ直したい」
そんな思いが強くなったときは、法律の専門家に相談することも一つの選択肢です。熟年離婚は財産分与や年金分割など、若い時期の離婚とは違う難しい問題があります。
不安な気持ちを一人で抱え込まずに、安心して話せる場所で、これからの人生を考えてみませんか?

弁護士細江智洋が、50代以降の離婚に関する法律情報やご相談の流れについて、わかりやすくご説明します。こちらのページもぜひ一度ご覧ください。

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あなたのこれからの人生が、穏やかで前向きなものになりますように。

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