離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2026.08.27更新

離婚コラム115

 

親子交流ができない場合の法的手段|調停・審判の進め方
離婚後、または婚姻中に別居している場合でも、子どもと離れて暮らす親にとって、親子交流(面会交流)は子どもとの大切なつながりを維持するための重要な制度です。しかし、「約束した日時に会わせてもらえない」など、トラブルは少なくありません。
今回は、親子交流ができない場合の法的手段として、調停・審判の流れについて解説します。

 

親子交流とは
親子交流は、子どもが両親との関係を維持し、健やかに成長するために重要なものと考えられています。もっとも、虐待やDV、子の前での誹謗中傷、勝手な学校訪問など、子どもの安全や健全な成長に悪影響を及ぼすおそれがある場合は親子交流が制限されることもあります。
2026年4月施行の改正民法では、父母だけでなく、祖父母や兄弟姉妹、過去に子どもを監護していた親族も、子どもの利益のため特に必要があると認められる場合には、家庭裁判所が親子交流を定めることができるようになりました。


親子交流ができなくなる典型的なケース
親子交流が実施されなくなる理由はさまざまです。
① 相手方が親子交流を拒否しているケース
子どもと一緒に生活している親(監護親)が、「子どもが会いたがらない」と言ったり、当日になって急にキャンセルしたりするケースです。これは、元配偶者との感情的な対立が原因として多くあります。また、「養育費を支払っていないから会わせない」といった理由で親子交流が拒否されることもありますが、養育費と親子交流は別の問題です。
② 親子交流の取り決めが曖昧なケース
子どもの受け渡し日時や方法などが具体的に決まっていないと、のちに意見が食い違うことがあります。
③ 子どもの意思を巡って対立するケース
子どもが中学生頃になると、「会いたい」「会いたくない」といった希望をはっきり伝えることもあります。また、15歳以上の子どもについては、家庭裁判所は原則としてその意見を聴くこととされています。もっとも、「親の影響を受けていないか」が問題となることもあり、裁判所はその理由や背景事情も含めて慎重に判断します。

 

親子交流ができないときの解決の流れ
親子交流が実施されない場合、一般的には次のような流れで解決を目指します。
①協議(話し合い) → ②親子交流調停 → ③審判
まずは当事者同士で、親子交流ができない理由や今後の実施方法について協議し、相手方が話し合いに応じない場合には、家庭裁判所の手続きを利用することになります。


協議で解決できない場合は親子交流調停を利用する
親子交流調停では、調停委員が間に入り、親子交流の頻度や日時・場所など双方の意見を整理しながら合意を目指します。なお、「月に1回程度親子交流を行う」といった抽象的な内容ではなく、「毎月第2土曜日の午前10時から午後4時まで」「○○駅で受け渡す」など、具体的に定めておくことが大切です。


調停でまとまらない場合は審判へ移行する
調停が成立しない場合には、手続きは審判へ移行し、裁判官が最終的な判断を行います。
また、調停や審判の最中で、裁判所が実際の親子交流の状況を確認する必要があると判断した場合には、「親子交流の試行的実施」が行われることがあります。これは、家庭裁判所調査官などが試行的親子交流の様子や子どもの反応を観察し、その結果も踏まえて裁判所が親子交流の方法を判断する制度です。

 

審判や調停が守られない場合の履行勧告
調停が成立あるいは審判が出ても、実際には取り決めどおり親子交流が行われない場合には、家庭裁判所に「履行勧告」を申し立てることができます。
履行勧告とは、裁判所が相手方に対して取り決めを守るよう促す制度です。
もっとも、履行勧告には強制的な効力はありません。一方、調停や審判で親子交流の日時・時間・子どもの受け渡し方法などが具体的に定められている場合には、「間接強制(約束を守らない相手に対し、金銭の支払いを命じる制度)」の申立によって、相手方に取り決めを守るよう促すことが認められる可能性があります。

 

親子交流のトラブルは弁護士へ相談を
親子交流の問題は、子どもの成長に深く関わる重要な問題です。
相手方との対立が強い場合には、弁護士に相談することで、調停を申し立てるべきか、調停や審判でどのような主張を行うべきか具体的なアドバイスを受けることができます。
親子交流(面会交流)についてお悩みの方は、弁護士細江智洋の「面会交流(親子交流)についての詳しい解説」もぜひご覧ください。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

2026.08.22更新

離婚コラム114

 

親子交流のトラブルを弁護士に相談すべきケースとは
離婚や婚姻期間中の別居の後も、子どもと離れて暮らす親にとって親子交流(面会交流)は子どもとのつながりを維持する大切な機会です。親子交流は、子どもの健全な成長にもつながると考えられています。
しかし、実際には「会わせてもらえない」「話し合いがまとまらない」といったトラブルが発生することも多くあります。
親子交流の問題は感情的な対立が絡みやすく、当事者だけで解決しようとするとかえって関係が悪化することもあります。今回は、親子交流のトラブルの中でも、特に弁護士へ相談すべきケースについて解説します。

 

親子交流のトラブルは早めの対応が重要
親子交流に関する問題は、時間が経つほど解決が難しくなる傾向があります。
例えば、数か月から1年以上親子交流が実施されない状態が続くと、子どもとの関係が希薄になるおそれもあります。また、感情的な対立が深まると、親同士で冷静に話し合いができなくなることもあります。
そのため、「そのうち解決するだろう」と放置せず、早い段階で適切な対応を検討することが大切です。


ケース① 約束した親子交流が実施されない
親子交流についての相談で最も多いのが、「子どもに会わせてもらえない」というケースです。
例えば、
• 毎月会う約束だったのに直前で断られる
• 連絡をしても返信がない
• 「子どもが会いたがらない」と言われ続ける
• 養育費を支払っていないことを理由に会わせてもらえない
といった状況です。
離婚協議書や調停調書で親子交流の取り決めをしていても、約束が守られない場合、感情的に相手を責めても解決につながらないことが殆どです。
なお、親子交流調停で合意する際には、将来約束が守られなかった場合に備えて、調停条項の内容にも注意が必要です。
親子交流が実施されない場合には、一定の条件のもとで間接強制(約束を守らない相手に対し、金銭の支払いを命じる制度)を申し立てることができます。そのためには、調停条項に親子交流の日時や時間、子どもの受け渡し方法などが具体的に定められていることが重要です。

 

ケース② 子どもへの悪影響や安全面が心配な場合
一方で、親子交流を実施することに不安を感じるケースもあります。
例えば、
• 親子交流中に子どもの前で相手方の悪口を言う
• 離婚の責任を子どもに押し付けるような発言をする
• 精神的に子どもを追い詰める言動がある
• 過去に子どもへの暴力や著しい問題行動があった
といった場合です。
このように子どもの精神的な負担になるような事情や安全面に不安がある場合には、親子交流の方法や条件を見直す必要が出てきます。
もっとも、「不安だから会わせたくない」という理由だけで親子交流が制限されるとは限りません。どのような形で親子交流を行うことが子どものためになるのかは、個別の事情によって異なります。判断が難しいときは弁護士へ相談することをおすすめします。


ケース③ 調停や審判を検討している
親同士で話し合っても解決できない場合には、家庭裁判所での親子交流調停を利用することになります。
例えば、
• 話し合いがまとまらない
• 相手が親子交流を拒否する
• 条件面で意見が合わない
といったケースです。
親子交流調停では、調停委員を介して、子どもの年齢や生活状況、これまでの交流状況などを踏まえて話し合いが進められます。
調停を申し立てるべきか迷っている場合や、どのような条件を求めるのが適切か分からない場合には、事前に弁護士へ相談してみることをおすすめします。

 

親子交流でお悩みの方は弁護士へご相談ください
親子交流は、親同士の問題ではなく、子どもの将来にも関わる大切な問題です。
「子どもに会わせてもらえない」「調停を申し立てるべきか迷っている」といった状況では、早めに弁護士へ相談することで解決への道筋が見えてくることがあります。
弁護士細江智洋は、親子交流(面会交流)に関するご相談にも対応しております。
親子交流についてさらに詳しく知りたい方は、「面会交流(親子交流)についての詳しい解説」もぜひご覧ください。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
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2026.08.17更新

離婚コラム113

 

親子交流調停とは?流れ・費用・解決までをわかりやすく解説
離婚や別居をした後、子どもと離れて暮らす親にとって、親子交流(面会交流)は子どもとのつながりを維持する制度です。しかし、「子どもに会わせてもらえない」「交流の回数や方法で対立している」といったトラブルが生じることもあります。
その場合に利用されるのが親子交流調停(面会交流調停)です。今回は、親子交流調停の流れや費用、解決までの期間についてわかりやすく解説します。

 

親子交流調停とは?
親子交流調停とは、離婚後や別居中に、子どもと離れて暮らす親が子どもとどのように交流するかを決める家庭裁判所の手続です。
話し合いでまとまらない場合に利用され、親子交流の回数や時間、宿泊の有無、受け渡し方法などについて調停委員を介して話し合います。

 

どのような場合に親子交流調停を申し立てるのか
親子交流調停は、交流条件の見直しを希望する側から申し立てることもできます。
例えば、離婚後に親子交流を続けていたものの途中から会わせてもらえなくなったケースや、交流回数や宿泊の有無について対立するケースです。
また、子どもの進学や部活動などにより、以前の交流条件が現実に合わず、変更したい場合にも利用されます。

 

親子交流調停の流れ
① 家庭裁判所へ申立て
まず、相手方の住所地を管轄する家庭裁判所へ申立てを行います。申立書には、「いつから子どもと会えていないのか」「これまでどのような頻度で会っていたか」といった経緯や希望する交流内容などを記載します。
② 調停期日で話し合う
申立て後、家庭裁判所から第1回調停期日の連絡があります。
調停では、父母が同じ部屋で直接話し合うわけではありません。通常は別々の待合室で待機し、それぞれが調停委員に状況や希望を説明します。調停委員が双方の意見を聞いて合意を目指します。
③ 必要に応じて調査が行われる
事案によっては家庭裁判所調査官が子どもの考えや生活状況、親子関係を確認し、親子交流が子どもの利益にかなうかを調査します。
④ 合意成立または審判
調停での話し合いがまとまれば、調停成立となります。どうしても合意できない場合には、調停不成立となり、家庭裁判所が審判という形で判断することがあります。

 

親子交流調停にかかる費用
親子交流調停を申し立てる際には、家庭裁判所へ納める手数料として収入印紙1,200円が必要です。また、金額は裁判所によって異なりますが、裁判所から書類を送付するための郵便切手代も1,000円~5,000円程度、必要になります。
そのため、申立て自体にかかる実費は数千円程度で済むことがほとんどです。
もっとも、相手方との対立が強い場合や、親子交流の条件について大きな隔たりがある場合には、弁護士による対応が必要になることもあります。弁護士費用は事務所によって異なりますが、親子交流調停の場合は着手金や報酬金を含めて数十万円程度となることが一般的です。

 

解決までどれくらいかかる?
親子交流調停の期間は事案によって異なりますが、一般的には半年から1年程度が目安です。
比較的争いが少ない場合は数か月で解決することもありますが、家庭裁判所の調査官調査が行われるケースや、親権・監護権などの問題も絡んでいるケースでは長期化することがあります。
親子交流は時間が経つするほど親子関係の維持が難しくなる場合もあるため、早めに対応することが大切です。

 

親子交流調停で重視されるのは「子どもの利益」
親子交流調停では、「親が会いたいかどうか」だけではなく、家庭裁判所が最も重視するのは子どもの利益です。
例えば、子どもが安心して交流できる環境か、学校生活に支障がないか、親同士の対立が子どもに悪影響を与えていないかといった点が考慮されます。
最も重要な点は、「子どもにとってどのような交流が望ましいか」ということです。

 

親子交流で悩んだら弁護士へ相談を
親子交流調停は、子どもと離れて暮らす親が子どもとの関係を維持するための大切な手続です。
「子どもに会わせてもらえない」「親子交流の条件で意見が合わない」「調停を申し立てられたが対応がわからない」といったお悩みがある場合は、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
親子交流についてさらに詳しく知りたい方は、「弁護士による面会交流(親子交流)についての詳しい解説」もぜひご覧ください。

 

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2026.08.12更新

離婚コラム112

 

 

親子交流の約束が守られないときの対処法と法的手段
離婚後や別居後、子どもと離れて暮らす親にとって、親子交流(面会交流)は子どもとのつながりを維持する制度です。しかし、「約束の日になっても会わせてもらえない」「直前になって中止される」など、親子交流が予定どおりにいかないケースもあります。親子交流が長期間行われないと、親子関係が希薄になり、交流の再開が難しくなることがあります。今回は、親子交流の約束が守られない場合の対処法や利用できる法的手段について解説します。

 

親子交流は子どもの利益のための制度
家庭裁判所では、親子交流は子どもの健全な成長にとって重要なものであり、「子どもの利益」を実現するための制度と考えられています。
そのため、親同士の対立があったとしても、それを理由に親子交流を拒否することは望ましくありません。

 

親子交流の約束が守られないケース
親子交流が実施されない理由として、
• 体調不良を理由に面会を中止される
• 連絡をしても返信がない
• 「子どもが会いたくないと言っている」と言われる
といったケースがあります。
もちろん、本当に子どもの体調不良や学校行事などの事情があれば日程変更は必要ですが、合理的な理由がないまま親子交流が行われない状態が続く場合には、対応を検討する必要があります。

 

まずは冷静に話し合い、記録を残す
親子交流が実施されなかった場合、まずはメールやLINEなど記録が残る方法で理由を聞き、代替日程を提案することが大切です。なお、面会予定日や中止の理由は、記録しておきましょう。これらの記録は、後に調停などの手続を利用する際の資料になることがあります。

 

「子どもが会いたくない」と言われた場合
親子交流が実施されない理由として、「子どもが会いたくないと言っている」と言われることがあります。
もっとも、その一言だけで簡単に判断せず、子どもの年齢や成熟度、親子関係の状況などを踏まえて検討する必要があります。
特に長期間の交流が途絶えている場合、子どもが緊張や不安を抱いていることもあるため、短時間の交流やオンライン交流から再開することも検討されます。

 

話し合いで解決できない場合は調停を利用する
当事者同士で解決できない場合には、家庭裁判所に親子交流調停を申し立てることができます。
調停では、調停委員を介して双方の意見を整理しながら、
• 親子交流の頻度
• 実施時間
• 受け渡し方法
• オンライン交流の利用
などについて話し合います。
親同士では冷静な話し合いが難しい場合でも、第三者が間に入ることで解決につながることもあります。調停不成立の場合は、家庭裁判所が審判によって決定します。

 

調停や審判の内容が守られない場合
調停や審判で親子交流の内容が決まった後も、相手が約束を守らないことがあります。
その場合、家庭裁判所に履行勧告を申し立てる方法があります。
履行勧告とは、裁判所が相手方に対し、書面などで取り決めを守るよう促す手続です。強制力はありませんが、裁判所からの働きかけによって改善するケースもあります。
また、取り決めの内容が十分に具体的な場合には、間接強制が認められることがあります。
間接強制とは、親子交流を実施しなかった場合に一定額の金銭を支払わせることで、約束の履行を促す制度です。

 

親子交流のトラブルは早めに弁護士へ相談を
親子交流の問題は、時間が経つほど解決が難しくなります。長い間交流が途絶えると、親子関係そのものが希薄になってしまうおそれもあります。
また、親同士の対立が激しい場合には、当事者だけで解決することは難しいでしょう。
弁護士であれば、現在の取り決め内容や経緯をお聞きしたうえで、調停や審判、履行勧告、間接強制などを見据えて適切な対応を検討することができます。
親子交流の基本的なルールや実務上の考え方について詳しく知りたい方は、「弁護士による面会交流(親子交流)についての詳しい解説」もぜひご覧ください。

親子交流の約束が守られない場合には、状況に応じて調停や履行勧告などの法的手段を利用できることがあります。一人で悩まず、早めに弁護士へご相談ください。

 

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2026.05.08更新

離婚コラム106

 

Q. 親権を取れなかったら会えないの?
離婚を考えるとき、「親権を取れなかったら子どもに会えなくなるのでは」と心配される方がいらっしゃいます。ですが、結論からいうと、親権を取れなかったとしても、子どもに会えなくなるとは限りません
離婚後、子どもと離れて暮らす親が、子どもと会ったり連絡を取ったりすることを「親子交流」といいます。これは親の希望だけでなく、子どもの健やかな成長のためにも大切なものと考えられています。この記事では、親権と親子交流の関係、会えなくなる場合、注意点をわかりやすく解説します。

 

親権と親子交流は別の問題です
親権とは、子どもの生活や教育、財産管理などについて責任を持って判断する立場のことです。一方、親子交流は、離れて暮らす親と子どもが交流を続けるための仕組みです。
そのため、親権者でない親にも、親子交流が認められることは多くあります
たとえば、離婚後に母親が親権者となり、子どもが母親と暮らす場合に、父親が月1回会う、学校行事について話す、長期休みに子どもと一緒に過ごすといった取り決めがされることがあります。
つまり、「親権を取れなかった=親子関係がなくなる」ということではありません。

 

親子交流は子どものために行われます
親子交流で最も大切なことは、親の気持ちではなく子どもの利益です。家庭裁判所では、親子交流を認めるか、どのような方法にするかは、結果として子どもにとって望ましいかを基準に判断します。
たとえば、これまで子どもが父親や母親と安定した関係を築いていた場合は、離婚後も無理のない範囲で親子交流を続けることが、子どもの安心につながります。
幼い子どもであれば短時間の親子から始め、小学生以上であれば月に数回会ったり、電話やオンライン通話を併用したりするなど、子どもの年齢や生活状況に応じた方法を取ります。

 

会えない場合や制限される場合もあります
もっとも、どのような場合でも必ず会えるわけではありません。
親子交流が子どもの心身に悪影響を与えるおそれがある場合には、回数や方法が制限されたり、認められなかったりすることがあります。
たとえば、子どもが会うことを強く拒否している場合、親から暴力や暴言を受けていた場合、親子のときに相手を責めて子どもを不安にさせる場合、連れ去りのおそれがある場合などです。
また、子どもの受験や体調不良などで生活に大きな負担がかかるときも、親子方法の見直しが必要になります。
つまり、会えるかどうかは親権の有無だけで決まるのではなく、子どもの状況や親の関わり方によって判断されるのです。

 

親子交流の取り決めは具体的に
離婚時に親子交流について詳細を決めておかないと、「会わせてもらえない」「約束した日時でもめる」といった争いが起こりやすくなります。
そのため、次のような点はできるだけ具体的に決めておくことが大切です。
• ひと月に会う回数
• 1回の時間は何時間くらいか
• どこで会うのか
• 子どもの受け渡し方法
• 電話やLINEなどの連絡方法
たとえば、「毎月第2土曜日の午後1時から午後5時まで」「受け渡しは駅前で行う」と決めておけば、後のトラブルを防ぎやすくなります。当事者同士での話し合いが難しい場合には、調停で取り決めることもできます。

 

親権や親子交流で悩んだら弁護士へ相談を
親権を取れなかったからといって、当然に子どもと会えなくなるわけではありません。とはいえ、実際には相手が親子に応じない、子どもの気持ちをどう考えればよいかわからない、条件がまとまらないといった悩みが生じやすい分野です。
親権や親子交流は感情的になりやすいため、早めに弁護士に相談し、子どもの利益を考えた現実的な解決方法を考えることが大切です。
弁護士細江智洋は、親権・監護権・親子交流に関するご相談にも丁寧に対応しています。
「親権を取れなかったら本当に子どもに会えないのか」「子どもにとって無理のない親子交流を考えたい」という方は、ぜひ法律相談をご検討ください。
親権や監護権についてさらに詳しく知りたい方は、親権・監護権が気になるあなたへ もぜひご覧ください。

 

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2025.12.25更新

離婚コラム74

 

面会交流と親権の関係 | 離婚後の子どもを守る基本知識
離婚を考えている方や、別居を始めたばかりの方から、
「親権がないと子どもに会えないのでは?」というご相談をよくいただきます。
お子さんのことを大切に思うからこそ、離婚後の生活がどうなるのか心配になるのは当然です。
そこで今回は、面会交流と親権の関係性について、できるだけ丁寧に、分かりやすくお伝えします。基本的な仕組みを知っておくことで、今後の見通しが立ちやすくなります。

 

■ 親権とはどんな権利?
「親権」とは、子どもの生活を守り育てるための大切な権限のことです。教育の方針を決めたり、医療に関する判断をしたりと、子どもの成長に大きく関わる責任です。
また、親権とは別に、実際に子どもと一緒に暮らし、日々のお世話を行う「監護権」という考え方もあり、ご家庭の事情によっては親権と監護権を分けることもあります。

 

■ 面会交流とは?
「面会交流」とは、別々に暮らす親子が、会ったり連絡を取り合ったりすることをいいます。
会うだけでなく、電話やSNS、手紙やメッセージのやりとりなど、子どもの気持ちに合わせてさまざまな方法が選べます。
近年は、子どもが両方の親と関係を維持することがより重視されるようになり、面会交流は離婚後の子育てに欠かせないものとなっています。

 

■ 親権と面会交流は別の問題です
結論からお伝えすると、
親権が無くても、子どもに会えないわけではありません。
親権と面会交流は別々に考えられています。
裁判所は、子どもの安全が脅かされるような特別な事情がない限り、面会交流は行う方向で判断します。


■ 面会交流が制限されることもある
とはいえ、どの家庭でも同じように面会交流が進むわけではありません。例えば、
• 子どもが強く拒否している
• 面会交流をすることによって子どもが精神的に不安定になる可能性がある
• もともと暴力や虐待が疑われる
• 子どもを連れ去る可能性がある
こうした場合には、面会の方法を工夫したり、一定期間面会交流を控えたりする場合あります。判断の基準になるのは、いつでも子どもの利益です。

 

■ 面会交流の決め方と進め方
面会交流は、基本は父母の話し合いで決めますが、別居や離婚を前提とした話し合いでは話がまとまりにくいことがあります。
そのようなときには、次のような方法があります。
● 調停で第三者に入ってもらう
家庭裁判所の調停を利用すれば、調停委員が間に入り、双方の意見を整理しながら無理のない形を一緒に考えてくれます。
● 子どもの成長に合わせた柔軟な対応
幼いお子さんであれば短時間の面会交流にしたり、小学生以上なら予定を踏まえて月に数回にしたり、年齢にあわせた方法が大切です。
● 支援機関の利用
連れ去りが心配な場合や、両親が顔を合わせるのが難しい場合には、NPOなどの支援団体や、子育て支援センターなどの第三者機関を利用することができます。

 

■ 2026年4月から共同親権が選択可能に
法律改正により、2026年4月から共同親権を選べる制度が始まります。
共同親権は、離婚後も父母が共に子どもの大切な決定に関わる制度です。
ただし、日々の子どもの世話を父母のどちらかが主に担う点は変わらないため、離れて暮らす親との面会交流は今後も非常に重要です。
両親が協力して子どもの養育に関わる考え方が広がることで、面会交流も、より慎重に考えられるようになると思われます。

 

■ 困ったときは弁護士のサポートを
面会交流はお子さんの気持ちが大切ですが、親同士が冷静に話し合うことができない時期に決めるのは簡単ではありません。
調停や話し合いが負担に感じるときは、弁護士がサポートすることで進めやすくなります。
不安を抱えたままにせず、どうか一人で悩まないでくださいね。
面会交流の仕組みや注意点をさらに知りたい方はこちらもご覧ください。
→面会交流についての解説ページ

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2025.05.26更新

離婚コラム3-2


「夫と離婚したいけれど、子供と一緒に生活していけるのか不安です……」「私でも親権を取れるんでしょうか?」
離婚を考える専業主婦の方から、こうしたご相談を多くいただきます。このコラムでは、専業主婦が子供を連れて離婚する際に直面する「親権」「養育費」「面会交流」などの課題について、弁護士の視点から解説します。

 

親権はどっちに?~「母親の方が有利」というのは本当?
日本の離婚制度では、未成年の子供がいる場合、現在は必ずどちらか一方が「親権者」として指定されます。令和8年には共同親権制度が導入されますが、それでも単独親権が選択されることもありますし、共同親権になっても日常生活ではいずれかの親の元で生活することが多くなると思います。
親権者になるためには、経済面でも子供を支えることにはなりますが、専業主婦でも、親権を得ることは十分に可能です。
家庭裁判所が親権者を決める際には、「子の福祉(=幸せ)」を最優先に判断します。母親が日常的に育児をしていた場合、親権は母親の方に認められる可能性が高くなります。ただし、単に「母親」という理由ではなく、「今までの育児実績」「これからの育児環境」「子供の意思(年齢に応じて)」などが総合的に配慮されます。

 

養育費はどう決まる?~確実に支払ってもらうには
養育費とは、子供を育てていく上で必要な費用であり、親権を持たない方の親が支払います。金額は、子供の年齢や両親の収入によって決まり、家庭裁判所の「養育費算定表」などを基に話し合われます。
たとえば、会社員の夫が年収800万円・妻が無収入で子供1人(14歳以下)の場合、養育費の目安は月8~10万円程度とされています。
ただし、口約束だけでは支払いが滞るリスクがあります。必ず「調停調書」や「公正証書」で養育費の取り決めを文書化しておくことが大切です。こうしておくと、支払いが滞った場合に給与差し押さえなどの法的手段をとることが出来ます。

 

面会交流とは?~離れて暮らす親子の関係をどう築くか
離婚後、親権を持たない親にも、子供と連絡を取ったり会ったりする「面会交流」の権利があります。これは子供の健やかな成長のために重要なものであり、法律上も保護されています。
面会交流の内容は、以下のように多岐にわたります:
• 月に◯回子供と会う
• 子どもの長期休暇中に宿泊を伴う交流を行う
• ビデオ通話や手紙でのやりとりを定期的に行う
しかし、面会交流中に暴力や過度な干渉があった場合には、面会交流を制限あるいは禁止する判断が下されます。特に子供に悪影響であると認められる場合は、慎重な対応が求められます。
親権を持つ親としては、子供の精神的安定を第一に考えつつ、面会交流のルールを落ち着いて決める必要があります。感情的に拒否したくなる場合もありますが、過度に面会交流を邪魔すると法的には不利になることもあるため、弁護士の助言を受けながら話し合うことが大切です。

 

弁護士に相談するメリット~感情のもつれから抜け出す第一歩
離婚を決断することは精神的・経済的に大きなストレスがかかります。特に子供を抱える専業主婦の方にとっては、親権・養育費・面会交流といった問題を一人で決断するのは難しいです。
一人で悩む前に、弁護士に相談して相手との交渉や裁判のサポートを受けてみませんか。また、親権や養育費の確保、面会交流の調整まで含めて、総合的にアドバイスを受けられるのも大きなメリットです。

 

あなたとお子様の安心のために、まずはご相談ください
「今すぐ離婚するかどうかは決められない」「漠然と不安があるだけ」でも構いません。
子供との新しい未来に向けて、私たちと一緒に第一歩を踏み出しましょう。

 

→専業主婦の離婚・親権・養育費の相談はこちら

 

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