「最近、夫の態度がどこか冷たく感じる」「一緒に暮らしているのに距離感を感じる」──そんな違和感を抱いていませんか?
結婚生活が長くなるにつれて、夫婦の関係性にも少しずつ変化が表れます。特に60代を迎えると、子育てがひと段落し、これからの人生をどう過ごすか、あらためて考える女性が増えています。
今回は、「妻への愛情が冷めてきたときに見られる夫の行動」について、弁護士の立場からわかりやすく解説いたします。
1. 夫との会話が極端に減る
夫から話しかけてこない、こちらが話しかけても生返事や無反応ということはありませんか?
以前は日常の些細な出来事も話していたのに、最近では必要最低限のことしか話さない──このような変化は、心の距離が開いているサインかもしれません。
また、他人とは楽しそうに話しているのに、自分には笑顔すら見せない……そんな姿を見るのはつらいものです。
2. 妻への気遣いや関心がなくなる
たとえば新しい洋服や髪型が変わったことに以前は気づいてくれたのにまったく無反応になってしまったり、誕生日や結婚記念日などの大切な日を忘れてしまったり…。
これらは、妻への関心が薄れてきていることの現れです。
忙しさや加齢のせいと思いたくなるかもしれませんが、夫の気持ちが離れてきているサインでしょう。
3. 一緒にいる時間を避けるようになる
家にいても別々の部屋で過ごしたり、休日になると夫が一人で外出して遅く帰ってきたりするようになっていませんか。「家にいても意味がない」「家に居場所がない」と感じている場合、心が家庭から離れている兆候かもしれません。
仕事を定年退職して時間に余裕ができたにもかかわらず、夫婦の時間を避けるようであれば、注意が必要です。
4. 暴言や冷たい態度が増える
「そんなこともわからないのか」「ほっといてくれ」といったとげとげしい言葉や、無視される態度が増えている場合、それは精神的な虐待(モラルハラスメント)の可能性もあります。
長い結婚生活を続けてきた後にこうした扱いを受けるのは、大きなストレスとなり、心の健康にも悪影響を及ぼしかねません。
「熟年離婚」という選択肢
夫婦関係に悩み、「これからの人生は自分らしく生きたい」を真剣に考える女性は少なくありません。
「我慢する」人生から、「自分らしく生きる」人生へ──そう考えて「熟年離婚」という選択肢を真剣に考える方も増えています。
もちろん、離婚には経済的な問題や年金分割、住まいの問題などが伴います。ですが、法律の専門家のサポートを受ければ、安心して新たな一歩を踏み出せます。
最後に──その「違和感」、見逃さないで
夫の態度に違和感を覚えたとき、「もうお互い年を取ったのだから、夫との会話が減るのも普通のこと」「年齢的に愛情表現がなくなるのは仕方ない」と、年齢のせいにしてご自身の気持ちを押し殺してしまう方もいらっしゃいます。
でも、その“違和感”こそが、心の奥にある「寂しさ」のサインかもしれません。
長い人生、残された人生をどう過ごすかは、自由です。これまでご家族のために尽くしてきたご自分を、これからはもっと大切にしていただきたい──私たちはそう願っています。
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▶詳しくはこちら:50代、60代の女性のための離婚相談~熟年離婚の法律相談
この記事を担当した弁護士
みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
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