離婚裁判の流れと期間|全体像をわかりやすく解説
2026.06.25更新

離婚裁判の流れと期間|全体像をわかりやすく解説
「離婚裁判になると何が起きるのだろう」と感じている方は多いのではないでしょうか。
実際に裁判を経験する方は多くないため、流れが分からず不安になるのは当然です。
そこで今回は、離婚裁判の流れや各段階で行われること、注意点についてわかりやすく解説します。
離婚裁判はどんなときに行われる?
離婚裁判は、夫婦の話し合い(協議離婚)や離婚調停が成立しなかった場合に利用されます。
日本では、原則として家庭裁判所で離婚調停を行い、それでも解決しなかった場合に裁判へ進みます。
例えば、
• 相手が離婚を拒否している
• 親権で意見が食い違っている
• 財産分与の条件が合わない
• 不貞行為(不倫)の有無で対立している
といったケースでは、調停が不成立となって裁判に進む場合があります。
離婚裁判の流れ① 訴状を提出する
離婚裁判は、原告が家庭裁判所へ「訴状」を提出するところから始まります。
訴状には、
• 離婚を求める理由
• 親権についての希望
• 財産分与や慰謝料の請求内容
などを記載します。
例えば、「配偶者の不貞行為が原因で婚姻関係が破綻したため離婚を求める」といった内容です。
訴状が受理されると、裁判所から相手方へ訴状が送達されます。
離婚裁判の流れ② 相手方が答弁書を提出する
訴状を受け取った相手方は、「答弁書」を提出します。
答弁書とは、訴状に対する意見や反論を記載した書面です。
例えば、
• 離婚には同意するが、親権には反対
• 不貞行為があったことは認めない
• 慰謝料の金額が高すぎる
など、自分の主張をまとめて提出します。
離婚裁判の流れ③ 口頭弁論と主張・証拠の提出
離婚裁判では、1〜2か月に1回程度のペースで裁判期日が開かれます。
家庭裁判所内の比較的小さな部屋で、裁判官、当事者本人、双方の弁護士が参加して手続きが進められることが一般的です。
期日では、当事者本人が話をすることは多くなく、弁護士がいる場合は弁護士が裁判官とやり取りを行うことがほとんどです。
例えば、
• 離婚原因について双方の言い分が異なる
• 親権をどちらが持つかで争っている
• 財産分与の対象となる預金や不動産に争いがある
といった場合には、それぞれの主張や証拠を提出しながら審理が進められます。
証拠が重要になる
離婚裁判では、自分の主張を裏付ける証拠が重要になります。
例えば、不貞行為(不倫)を理由に離婚や慰謝料を請求する場合には、探偵の調査報告書や写真などが証拠として提出されることがあります。また、親権を争う場合には、これまで誰が主に子どもの世話をしてきたのか、学校や保育園との関わりといった事情も重視されます。
さらに、財産分与が問題となる場合は、預貯金通帳や不動産評価書などが必要になることがあります。
このように、離婚裁判では「どのような証拠で裏付けられるか」が重要になります。
離婚裁判の流れ④ 本人尋問が行われることもある
提出された書面や証拠だけでは事実関係を判断することが難しい場合には、「本人尋問」が行われることがあります。
本人尋問とは、当事者本人が裁判官の前で説明や回答を行う手続きです。
例えば、
• 不貞行為があったのかどうか
• 夫婦関係が破綻した原因は何だったのか
• 誰が子どもの主な世話をしていたのか
などについて質問されます。
事前に提出した書面や証拠との整合性が重視されるため、弁護士が代理人としてついている場合は、尋問前に質問内容を想定した打ち合わせを行います。
離婚裁判の流れ⑤ 判決または和解
裁判の途中で話し合いによる解決が見込める場合、裁判所から「和解」を勧められることがあります。話し合いによる合意ができ、和解が成立すれば、その合意内容に従って離婚や親権、財産分与などが決まります。
一方で、合意に至らない場合は、最終的には裁判所が判決を下します。
判決では、
• 離婚を認めるか
• 誰を親権者とするか
• 慰謝料を認めるか
• 財産分与をどうするか
などについて判断されます。
離婚裁判にはどれくらいの期間がかかる?
離婚裁判にかかる期間は事案によって異なります。
比較的争いが少ないケースでも半年から1年程度、親権や財産分与、不貞行為など複数の争点がある場合は1年以上かかることもあります。
離婚裁判の流れと期間を知りたい方は早めの相談を
離婚裁判では、「離婚したい」「親権を取りたい」「適正な財産分与を受けたい」といった希望を伝えるだけでは十分ではありません。その希望を裏付ける証拠を集め、裁判所に分かりやすく説明していくことが大切です。
弁護士細江智洋は、離婚や男女問題に関するご相談を継続的に取り扱っており、調停から裁判まで一貫してサポートしています。「裁判になったらどう進むのか不安」といった方は、お一人で悩まずご相談ください。
離婚裁判についてさらに詳しく知りたい方は、「弁護士による離婚裁判の詳しい解説」もぜひご覧ください。
この記事を担当した弁護士

みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。















