離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2025.08.30更新

離婚コラム35

 

「最近、配偶者の言葉や態度がつらい…でも、暴力ではないから離婚の理由にはならないのでは?」
このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。実際、目に見える暴力がなくても、精神的に追い詰められることで夫婦関係が破綻するケースが増えています。それはいわゆる「モラルハラスメント(モラハラ)」です。
本コラムでは、モラハラとは何か離婚に発展する典型的なパターン、そして法的な対応方法について、弁護士の視点から分かりやすく解説いたします。

 

モラハラとは?
モラルハラスメント(略して「モラハラ」)とは、言葉や態度によって相手を精神的に傷つけ、支配しようとする行為を指します。
モラハラは、外部からは気づかれにくく、被害者自身も「自分が悪いのかもしれない」と感じてしまいがちです。
よくあるモラハラの特徴には、以下のようなものがあります:
• 「バカじゃないのか」などと人格否定をする
• 理由もなく無視する、急に不機嫌になって精神的に追い詰める
• 外面は良いが、家庭内では威圧的な態度を取る
• 経済的に支配しようとし、生活費を渡さない
• 子どもを味方につけて孤立させる

 

離婚に発展しやすいモラハラの具体例
以下は、実際に離婚に至ったモラハラの典型的なケースです。
1. 毎日のように人格を否定される
「お前は何をやってもダメだ」と長期間言われ続けた結果、少しずつ自尊心を失い、うつ症状に陥ったというケース。これはれっきとした精神的DVであり、婚姻関係の破綻と判断される要因となります。
2. 家庭内で完全に無視される
相談をしても「お前と話しても仕方ない」と無視され続け、孤立感や不安が募ってついには家庭内別居の状態に。これも継続的なモラハラと認定される可能性があります。
3. 意図的に情報を与えず、相手を支配する
家庭内での大事な会話(家計、子どもの進学、親族との関係など)を自分一人で一方的に決め、被害者には相談も説明もしないというモラハラがあります。このような「情報遮断型」のモラハラは、被害者を家庭内で孤立させ、自信や判断力を奪っていく点で深刻です。

 

モラハラによる離婚は認められる?
結論から申し上げると、モラハラは離婚原因として認められます。民法770条では「婚姻を継続し難い重大な事由」が離婚の理由になるとされており、モラハラはその一つに該当します。ただし、裁判や調停で認められるためには、客観的な証拠が必要です。

 

離婚を考える前に知っておくべきこと
モラハラ離婚では、以下のような記録が、後の法的手続きで有効となります。
• LINEやメールでの「死ね」「消えろ」などの侮辱的な言葉
• 日記やメモによる被害の記録
• 暴言や責める言葉を吐く様子の動画や録音データ
• 医師による診断書(うつ症状など)
ただし、モラハラは暴力のように目に見える傷が残らないため、立証が非常に難しいというのが現実です。
たとえば、加害者が言葉遣いに気をつけていたり、あからさまな暴言を避けていたりする場合、録音できても明確な証拠とまではいえないこともあります。また、無視や冷淡な態度による「サイレントモラハラ」は、記録に残しにくく、第三者に説明しても理解されにくいことがあります。
このような事情から、「何をどう記録すれば有効な証拠になるのか」について、法的な知識と戦略が必要になります。
まずは早めに弁護士へ相談しましょう。弁護士に相談することで、証拠の集め方・残し方・交渉の進め方などについて、状況に合った具体的なアドバイスを受けることができます。

 

弁護士に相談するメリット
モラハラに強い弁護士に相談することで、以下のようなサポートを受けられます。
• モラハラの立証に向けた証拠収集のアドバイス
• 離婚の進め方や戦略の提案
• 慰謝料や親権などの交渉
モラハラによる離婚は、法律面だけでなく、心のつらさや周囲との関係など、さまざまな悩みが重なり合う、デリケートで複雑な問題です。今感じている苦しみが、法律の力で守られるものかもしれない――そう思ったときが、行動を起こすタイミングです。

当事務所では、モラハラ離婚に強い弁護士細江智洋が親身に対応いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。

→モラハラ離婚に関する詳しい解説はこちら

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

2025.08.24更新

離婚コラム33

「最近、夫(妻)との関係がつらい。でも、これって本当に離婚の理由になるのかな?」
その背景にあるのは、目に見えない心の暴力——モラハラ(モラルハラスメント)かもしれません。
この記事では、モラハラが離婚原因になり得る代表例を、法律の視点も交えながらご紹介します。

モラハラとは?法律上の位置づけ
モラハラとは、暴言、無視、経済的制限、過干渉などがあり、繰り返されることで深刻なダメージを心に与えます。
法律上、こうした行為が継続的に行われていれば、「婚姻を継続し難い重大な事由」として離婚原因として認められる可能性があります。

 

離婚原因となるモラハラ行為の代表例
1. 人格否定や侮辱的な発言の繰り返し
「だからあなたはダメなんだ」「俺(私)がいなきゃ何もできないくせに」など、相手の価値を否定する言葉を繰り返す行為です。夫が妻を見下すケースもあれば、逆に妻が夫の仕事や収入、家事のやり方を常に否定し、能力を認めないケースもあります。
2. 経済的な支配や制限
生活費を渡さない、支出を逐一管理する、口座を勝手に動かすなど、お金を使って自由を奪う行為もモラハラです。
3. 無視・態度の急変
話しかけても無視される、機嫌によって冷たくされたり優しくされたりすることで、相手の感情にいつも振り回される立場になります
4. 外ではいい人、家庭では支配的
外では親切で穏やかでも、家の中ではまったく別人のような態度をとる人もいます。
このようなギャップがあると、周囲に相談してもまったく信じてもらえず、被害者が孤立してしまいます。
5. 子どもを使って相手を攻撃する
「パパの言うことは間違ってるから真似しないように」「お父さんのほうが正しい。お母さんみたいな考え方じゃダメだよ」など、子どもに一方の親を悪者として刷り込む行為は、子どもを利用した精神的圧力です。

 

モラハラ被害者に見られる典型的な心理と行動パターン
モラハラの被害者は、自分が被害を受けていることに気づけないことが少なくありません。それは、あなたが鈍いからではなく、少しずつ心を削られるため、違和感を“慣れ”として受け入れてしまうからです。
被害を受けている方にはこういった心理や行動が見られます。
● 自分を責め、相手を正当化してしまう
「私が悪いからあんなことを言わせたんだ」「不注意で怒らせてしまった」——いつの間にか、相手ではなく自分を責めてしまうようになります。
● 相手の顔色をうかがい、自分の気持ちを押し殺す
相手の機嫌を損ねないようにと気を遣い、自分の意見や感情を押さえつけてしまいます。
● 子どものために無理に夫婦関係を維持しようとする
「片親はかわいそう」と思い、自分の苦しみを後回しにしてしまう方もいます。
しかし、モラハラによって緊張感のある家庭環境が続けば、当然ながら子どもも不安を抱えてしまうでしょう。

 

そして、うつ状態に陥って初めて気づくことも
「なんとなく気持ちが沈む」「涙が止まらない」「人に会いたくない」
こうした症状が続き、病院で“うつ状態”と診断されて初めて、「あの人との関係が原因だったのかもしれない」と気づく方が少なくありません。
これはモラハラ被害が長く続いた結果です。あなたの心身が長い時間をかけてすり減り、静かに限界を迎えているのです。

 

ご相談は、今からでも大丈夫です
モラハラに悩んでいる方の多くは、「誰にも話せない」「どこに相談していいかわからない」と孤立してしまいがちです。
弁護士に相談することで、今の状況が法律的にどう評価されるのか、離婚が認められる可能性はあるのかなど、具体的な見通しを得ることができます。
以下のページでは、詳しい解説や解決事例、進め方などをご紹介しています。まずはご自身の状況と重ね合わせて、情報を集めてみてください。

→モラハラ離婚の詳細はこちら

あなたがこれから安心して生きられる道を選ぶために、弁護士細江智洋が全力でサポートいたします。どうぞ一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
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2025.08.18更新

離婚コラム31

 

こんにちは。弁護士の細江智洋です。
私はこれまで数多くの離婚相談に携わってきましたが、とくに50代以上のご相談者の方から、「このまま我慢を続けていくのはつらい」「老後をこの人と過ごして本当に幸せなのか」といったご相談を多く受けてきました。
いわゆる「熟年離婚」は、年々増加傾向にあり、特別なことではありません。人生100年時代と言われる今、ご自身の人生を見つめ直し、「自分らしく生きたい」と思うことは、自然なことです。
今回は、弁護士としての経験をもとに、「離婚した方がいい夫婦」に見られる特徴や、“限界のサイン”について分かりやすくお話しいたします。

 

1. 会話がほとんどない、あっても冷たい
「おはよう」「いってらっしゃい」など、日常のあいさつさえもなくなっていませんか?
あるいは小さな話題にも、そっけない返事や無視される状態が続いている──。
このような状態が長く続いていると、心の距離は大きく開いています。
夫婦の絆は、日々の言葉の積み重ねで成り立っています。
会話が途絶えたままでは、心が通うことも難しく、関係修復のきっかけもつかみにくくなります。

 

2. 経済的な信頼関係が崩れている
「生活費を入れてくれない」「お金の使い道が不透明」「勝手に借金をしていた」──。
お金にまつわるトラブルは、熟年離婚のきっかけになりやすいものです。
特に退職後の年金や老後資金について不安を抱えている方も多いと思います。
経済的な不安は、心身のストレスにつながります。信頼できるパートナーであるはずの相手との金銭トラブルは、「限界のサイン」と考えてよいでしょう。

 

3. 一緒にいても「孤独」を感じる
夫と一緒にいるのに、孤独を感じていませんか?
「この人といても寂しい」「話しても理解してもらえない」と思うようになったとき、心はすでにすれ違っているのかもしれません。
疎外感が続くと、自信を失い、自分の価値すら見失ってしまうこともあります。
一人で不安を抱え込まず、ご自身の気持ちに正直になることが大切です。

 

4. 心や体に不調が出ている
長年のストレスが、心身に出てきていませんか?
「眠れない」「食欲がない」「朝起きるのがつらい」──。こうした症状は、放置できないサインです。
夫婦関係の問題が原因で心や体に不調をきたしている場合、「このままで本当にいいのか」と自分の生活を見つめ直すことが必要です。

「離婚=孤独」ではありません
「離婚したら一人になってしまうのでは」「周りの人の反応が気になる」と不安になるお気持ちはよく分かります。
ですが、実際に熟年離婚を経験された方の中には、「前より穏やかに過ごせている」「自分らしい生活を送れている」と語る方も多くいらっしゃいます。
離婚は決して“終わり”ではありません。
新しい一歩を踏み出すための“再スタート”でもあります。
これまで家族のために頑張ってきたあなただからこそ、自分自身の人生を大切にする選択をしてもよいのです。

 

熟年離婚は「前向きな選択」
「この年齢で離婚なんて」「今さら変われるだろうか」と迷う方もいるかもしれません。
でも、50代・60代はまだまだ新しい人生を始められる年代です。
長年連れ添ったからこそ、「離れる勇気」は出しにくいかもしれません。
しかし、その勇気が、新たな人間関係や自分らしい時間を取り戻すきっかけになることもあります。

 

熟年離婚を考え始めた方へ
当事務所では、熟年離婚に関するご相談を数多くお受けしています。
財産分与、年金分割、生活費、今後の生活設計への法律的なアドバイスだけでなく、気持ちの整理をサポートすることも大切にしています。
「まだ決心はついていないけれど話を聞いてほしい」──
そんな段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。弁護士細江智洋はあなたのお気持ちに寄り添いながら、一緒にこれからを考えてまいります。
詳しくは下記のページをご覧ください:

→熟年離婚に関するご相談はこちら

どうか、ご自身の心の声に素直になってみてください。自分らしさを取り戻せるはずです。

 

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2025.08.15更新

離婚コラム30

 

最近、「熟年離婚」が増加傾向にあります。特に50代以上のご夫婦の間では、長年連れ添ったからこそのすれ違いや、我慢の積み重ねが限界に達してしまうことも珍しくありません。「夫から離婚を切り出された」「急に離婚届を出されて戸惑っている」といったご相談も、当事務所に多く寄せられています。

しかし、「離婚したくない」「もう一度、夫婦関係をやり直したい」というお気持ちの方も多いのです。では、そんなとき、どのように行動すれば良いのでしょうか?
弁護士として数多くの離婚相談を受けてきた立場から、関係改善に向けたヒントをお伝えします。

 

1. すぐに感情的にならないことが第一歩
離婚の話をされたとき、多くの方がまず驚き、感情的になって怒りをぶつけてしまいます。しかし、そんな反応は、相手に「やはり離婚した方がいい」と思わせてしまうかもしれません。
大切なのは、まず相手の言葉を落ち着いて受け止めること。そして、「何で離婚したいと思ったのか」「いつ頃から別れたい気持ちがあったのか」と、相手の本当の気持ちを知ろうとする姿勢です。

 

2. 自分自身を振り返ることも関係修復のカギ
相手の気持ちを理解しようとする一方で、自分自身の言動や生活スタイルを振り返ってみることも大切です。
たとえば、家事や育児、介護などの負担がどちらかに偏っていたり、日常の会話が少なくなっていたりする場合、そのことが互いにストレスになっていた可能性もあります。
特に、家事や介護の役割分担は、夫婦の健康状態や仕事の状況によってどうしても偏りが生じるものです。大切なのは、「ありがとう」「助かっているよ」といった感謝の気持ちを伝えたり、「大変じゃない?」「少し休めるように工夫しようか」といった気遣いの言葉をかけたり出来ていたかどうかです。
役割分担を均等にしようとするのではなく、お互いを思いやる言葉や態度があれば、心の安定を保つことができます。
また、会話が減ってしまった理由を振り返ってみることも大切です。忙しさからすれ違いが生じていたのか、生活スタイルが違って話しかけにくい雰囲気になっていたのか、いつのまにか心の距離ができていたのか――その背景を見つめ直すことで、関係を修復するヒントが見えてくることもあります。


3. 一人で抱え込まず、専門家に相談を
夫婦の問題はとてもプライベートなもので、なかなか他人に話せないものです。しかし、一人で悩み続けていても、解決の糸口は見えにくいままです。
そうしたときには、ぜひ弁護士などの専門家にご相談ください。弁護士は、離婚の手続きだけでなく、「離婚を回避したい」「夫婦関係を修復したい」といった問題にも対応いたします。
法律的な視点だけでなく、冷静な第三者としてのアドバイスを受けることで、心が軽くなる方も少なくありません。

 

4. 「熟年離婚」を回避するためにできること
特に50代以上の「熟年離婚」のケースでは、長い結婚生活を経て、お互いの生活リズムや考え方が固まっていることが多く、関係修復には時間と工夫が必要です。
しかし一方で、長年連れ添ってきたからこそ、ほんの少しの歩み寄りが大きな変化につながることもあります。たとえば、日常の小さな「ありがとう」や、思い出の場所へ出かけることなども、関係改善の一歩になります。

 

▼「熟年離婚」についてもっと詳しく知りたい方へ
当事務所では、50代以上のご夫婦に多い「熟年離婚」について、専門ページで詳しく解説しております。法的な手続きの流れ、ご相談の実例などもご紹介していますので、ぜひご覧ください。


→熟年離婚のページはこちら

 

最後に
離婚は人生の大きな転機です。しかし、「離婚しない」という道もまた、尊重されるべき大切な決断です。
お一人で悩まず、まずは一度、私たちにご相談ください。あなたの気持ちに寄り添い、ベストな方法を一緒に考えてまいります。

 

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2025.08.12更新

離婚コラム29

 

「最近、夫とまともに会話をしていない」
「家の中が静かで、私はまるで他人のよう」
こんな風に感じるようになったのは、いつ頃からだったでしょうか。
長年連れ添った夫婦では、年々会話が減り、心の距離ができてしまうことは少なくありません。家事や育児が一段落し、ふとしたときに「この人とこれから先も一緒にいられるのだろうか」と疑問を抱く方もいらっしゃることでしょう。
とくに50代は、定年退職や子どもの独立といったライフステージの変化があり、夫婦で過ごす時間が増えるため、関係が見直されやすい時期です。そうしたときに、「こんな関係が続くのはもう無理」とあきらめる前に、できることがあるかもしれません。

 

会話がない原因に目を向けてみましょう
夫婦の会話がなくなる理由はさまざまです。
・共通の関心事がなくなった
・話さなくても気持ちが伝わると誤解している
・過去のすれ違いや不満がたまっている
まずは「なぜ話さなくなったのか」を振り返ることから始めてみましょう。今の自分の気持ちを見つめ直し、過去のトラブルが原因であれば、それを乗り越えるための時間が必要です。
また、原因がひとつではないことも多く、相手に対して無意識のうちに諦めてしまっている場合もあります。大切なのは、原因を他人事としてとらえるのではなく、「自分にできることはあるだろうか」と歩み寄って考える姿勢です。

 

普段の声かけが関係修復の第一歩
会話を再開するための第一歩は、「特別なことを話そう」と身構えるのではなく、日常のあいさつやちょっとした一言などから始めることです。
たとえば、
「今日、暑かったね」
「テレビでこんな話題やってたよ」
といった、軽い話題で構いません。
大切なのは、自分から「話しかけよう」という意思をもつこと。反応が薄かったとしても、何度も続けるうちに、相手が少しずつ気を緩めてくれることがあります。
たとえその会話がすぐに実を結ばなくても、相手に「話しかけてもいいんだ」と感じられる空気が、夫婦の関係を少しずつほぐしてくれます。

 

少しずつ「関係を育て直す」工夫を
たとえ小さな声かけからでも、関係がほんの少しでも動き出したら、次の一歩として意識したいことがあります。それは「相手の話を最後まで聞くこと」。うなずきや相づち、共感のひと言を添えることで、安心して話せる空気が生まれます。
さらに、一緒にテレビを見たり、食事の時間をそろえたりと、日常のちょっとした共有が心の距離を縮めるきっかけになります。
また、「ありがとう」や「助かったよ」といった感謝の言葉も効果的です。口に出しづらければ、短いメモや手紙でも構いません。
大切なのは、完璧な関係を目指すのではなく、「できることから少しずつ」。そうした積み重ねが、やがて信頼と温もりを取り戻す力になるのです。

 

無理をしない、自分の時間も大切に
夫婦関係を修復しようとすると、つい「私ばかりが頑張っている」と感じてしまうかもしれません。無理をせず、自分の好きなことや、ご友人との時間も大切にしてください。
自分が満たされていれば、自然と心に余裕ができ、パートナーとの向き合い方も変わってきます。心のゆとりが、相手への思いやりや受け入れの幅を広げてくれます。

 

法律相談という選択肢も
「関係修復を試みたけれど、やっぱり心がすれ違ったまま」
「この先の自分の人生を見つめ直したい」
そんな思いが強くなったときは、法律の専門家に相談することも一つの選択肢です。熟年離婚は財産分与や年金分割など、若い時期の離婚とは違う難しい問題があります。
不安な気持ちを一人で抱え込まずに、安心して話せる場所で、これからの人生を考えてみませんか?

弁護士細江智洋が、50代以降の離婚に関する法律情報やご相談の流れについて、わかりやすくご説明します。こちらのページもぜひ一度ご覧ください。

みなと綜合法律事務所の熟年離婚に関するページ


あなたのこれからの人生が、穏やかで前向きなものになりますように。

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2025.08.09更新

離婚コラム28

 

結婚当初、夫は穏やかで頼もしかった。数年が経ち、子どもが生まれ、日常が繰り返されるうちに、夫の様子は徐々に変わってきた――。
「返事がない」「家事育児はやらない」「私の話を聞かない」「笑顔もない」
そんな“無関心”に近い夫の態度に、多くの専業主婦の方は心をすり減らしながら日々を過ごしています。

 

モラハラ――専業主婦に向けられる外から見えにくい暴力
最近では、「モラハラ(モラルハラスメント)」という言葉が広く知られるようになりました。これは、殴る・蹴るといった身体的な暴力ではなく、言葉や行動によって相手の心を傷つける精神的な暴力を指します。
専業主婦の方に対して行われやすいモラハラの例には、次のようなものがあります:
• 家事や育児を軽視し「お前は家にいるのだから楽だ」と、努力を評価しない
• 生活費を必要以上に制限し、レシートや買い物の内容を細かく調べる
• 「何もできない」「バカじゃないのか」などと、子どもや親族の前で妻を見下す態度を取る
• 話しかけても返事をせず、意図的に無視する
• 妻の実家との連絡や友人との外出を制限しようとする
• 「文句があるなら出て行け」「金は渡さない」と急に怒り出す
これらは一見、「不機嫌なだけ」「冷たいだけ」と思われがちですが、日常的に繰り返されることで、妻は精神的に追い込まれていきます。
特に専業主婦の場合は、経済的に夫に頼らざるを得ない環境にいるため、抵抗しにくいという事情もあって、問題が認識されにくいのが現実です。

 

無関心という見えにくい危機
夫婦関係において「無関心」は、かなり深刻な状態です。
妻の話をまったく聞こうとしない、子どもの学校行事や体調にも関心を示さない、「自分には関係ない」と家事や育児を完全に放棄する――。このような態度が続くと、妻は「私は家族として大事にされていないのかもしれない」と感じ、心がどんどん離れていってしまいます。
そうした積み重ねが「このままでは自分の将来が幸せになるとは思えない」と感じるようになり、真剣に離婚を考える専業主婦の方が増えているのです。

 

離婚を考えたとき、まず知っておくべき“権利”
離婚を決意するにあたり、専業主婦の方がまず不安になるのは「経済的にやっていけるか」「子どもを育てていけるか」といった離婚後の生活です。
ですが、専業主婦であっても、次のような権利を正当に請求することが可能です。
• 婚姻費用の分担請求:別居中でも生活費の一部を夫に負担させることができます
• 養育費の請求:子どもの教育・生活に必要な費用を相手に請求できます
• 財産分与:夫婦で築いた財産を公平に分け合う権利があります
• 慰謝料の請求:モラハラなどの不法行為が証明できれば、精神的損害に対する賠償を請求することができます
• 親権や面会交流の調整:親権者や面会の回数など子どもの将来のために最善の取り決めをすることができます
これらの手続きを自分一人で進めるのは難しいものですが、弁護士に依頼すれば、状況に応じて適切な対応や証拠の収集方法についてアドバイスしてもらえます。

 

一人で悩まず、まずはご相談ください
「離婚したいと思うのは我慢が足りないのかもしれない」「時間が経てば夫婦関係は良くなるかも」と思い悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
ですが、これまでの心に積もったストレスは、決して小さなことではありません。
自分の気持ちを整理し、将来の選択肢を冷静に考えるためにも、まずは法律の専門家に話してみてください。
弁護士細江智洋は、これまで多くの専業主婦の方の離婚相談を受け、最善の解決策を提案してまいりました。
モラハラや無関心による苦しみ、離婚後の経済的な不安や生活設計など、どんなことでもお気軽にご相談ください。あなたの立場と想いに寄り添い、必要な権利を実現するために全力でサポートいたします。

→専業主婦の離婚について詳しくはこちら

  

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離婚コラム28

 

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2025.08.03更新

離婚コラム26

 

結婚生活が長くなると、ある日突然に「もう限界かもしれない」と感じることはありませんか?専業主婦の方が、心の奥で「離婚」という言葉を思い浮かべるのには、それなりの理由があります。離婚は決して簡単な決断ではありません。
ですが、心のどこかで「このままでは自分が壊れてしまう」と思うときがあるからこそ、自分を変えようという決意を固めていくのです。

 

離婚を考える瞬間——専業主婦の本音とは
多くの専業主婦の方が離婚を意識するきっかけは、客観的に見れば小さな出来事かもしれません。しかし、その背景には、長い間積み重なってきた孤独や我慢が潜んでいます。
たとえば、こんな経験はないでしょうか?
• 夫婦の会話がほとんど無い。
子どもに関すること以外は話すことがなく、視線すら合わない。どれだけ頑張っても、感謝の言葉やねぎらいがない。その沈黙が、自分を否定されているように感じてしまう。
• 感情を共有できなくなった。
「今日はこんなことがあったよ」と話しても、無関心な様子。「そんなことより○○は?」と話を変えられるたびに、「私はここにいる意味があるのだろうか」と感じてしまう。
• 不満を口にすれば「お前が悪い」と責められる。
話し合いを求めても、逆に文句を言われたり、無視されたり。自分だけが我慢しているように思えて、「私の人生は誰のものなのか」と虚しさが募る。

こうした毎日で、心が少しずつすり減っていくのです。
そしてある日、「このままでは心から笑えなくなる」と気づいたとき、本気で離婚を考え始めます。

 

離婚を決意するのは「弱さ」ではありません
「離婚を考えるなんて、自分は勝手だろうか」
「もっと我慢できるのではないか」
多くの方がそう自分を責めてしまいます。
ですが、自分の人生を見つめ直すことは、決して勝手ではありません。
むしろ、長年家族のために尽くしてきたからこそ、ようやく自分の人生を見つめ直すきっかけができたのです。
子育てが一段落し、少しだけ自分の時間が取れるようになったとき。
心や身体に不調を感じたとき。
ふとした会話で「この人と一緒に老後を過ごしたくない」と思ったとき。
——それらは、自分を大切にしたいという気持ちの現れです。
そしてそれこそが、離婚を真剣に考える一番の理由なのです。

 

弁護士は「あなたの気持ち」を否定しません
離婚を考えるとき、誰に相談すればよいのか分からず、一人で悩む方も多いと思います。
そんなときこそ、信頼できる弁護士に相談してみてください。
弁護士は一人の人間として、女性として、そして母として——というあなたの思いを丁寧に受け止めたうえで、必要な法的アドバイスや選択肢をお伝えします。
「まずは話を聞いてほしい」という段階でも大丈夫です。
あなたが安心して次の一歩を踏み出せるよう、弁護士が寄り添いながらお手伝いいたします。

 

離婚後の備えは「早めの行動」がカギ
離婚には準備が必要です。
いきなり切り出してしまうと、相手が感情的になって冷静な話し合いができず、親権争いが激化し、最終的には調停や裁判にならざるを得ない状況になってしまうこともあります。
離婚後の生活に必要な情報(収入・支出、住まい、子どもの環境など)を整理し、どんな支援制度があるのか、どんな法的請求(婚姻費用・養育費)ができるのかを知っておくことで、より安心して離婚条件を検討したり、そもそも離婚するかしないかを判断したりできます。

 

専業主婦の離婚に強い弁護士細江智洋にご相談ください
弁護士細江智洋は、これまで数多くの【専業主婦の離婚】に関するご相談を受けてまいりました。あなたが安心して未来を選択するための法的アドバイスをご提供いたします。
「離婚したいけれど、どうしたらいいかわからない」
「まずは自分の状況を整理したい」
そんなお悩みを抱えている方は、ぜひ以下のページをご覧ください。
専業主婦の方に向けた離婚の情報を、わかりやすくまとめてご案内しております。

→専業主婦の離婚でお悩みの方はこちら


一人で悩まずに、まずは「知ること」から始めてみませんか?
あなたの決断を、心から応援しています。

 

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2025.07.25更新

離婚コラム23

 

~あなたの「おかしいかも」が、大切な一歩になる~

最近、夫婦関係で生じる問題の中で特に多くなっているのが「モラルハラスメント(通称:モラハラ)」による離婚相談です。
外から見えにくく、被害者は「自分が悪いのかもしれない」と感じてしまうため、深刻な精神的苦痛に悩まされます。

本記事では、弁護士として多数の離婚事件を取り扱ってきた経験から、モラハラの代表的な例と、被害を受けている方の気持ちや行動の傾向について解説いたします。
「これってモラハラ?」と感じている方の気づきと行動のきっかけになれば幸いです。

 

モラハラとは?

モラハラとは、言葉や態度によって相手を傷つけ、コントロールしようとする精神的な暴力です。殴る・蹴るといった身体的暴力はないため、周囲に理解されにくいという特徴があります。

しかし、継続的にモラハラを受けると、精神的なバランスが崩れ、うつ状態や不安障害などに陥ることもあります。

 

離婚相談で多いモラハラの代表例

離婚相談でよく聞かれるモラハラ行為には、次のようなものがあります。

無視・会話にならない

数日〜数週間にわたって話しかけても返事をしない、あからさまに無視するといった行為は、精神的に非常に辛いものです。

人格を否定する発言

「だからお前はダメなんだ」「主婦は気楽でいいな」など、人格を傷つける言葉を繰り返し浴びせられることがあります。

経済的に支配する

生活費を渡さない、お金の使い道を厳しく制限する、家計を一切把握させないなど、経済面から支配するケースです。

周囲との関係を断たせる

友人や実家との連絡を制限し、被害者から社会的なつながりを奪って支配力を高めようとします。

子どもの目の前で精神的な負担をかける

子どもがいるときに「親として失格」などと言い、子どもを利用して精神的に追い詰めるケースもあります。

 

モラハラ被害者の気持ちと行動

多くの被害者の方の心理状態や行動は、次のような傾向があります。

「自分が悪いのかも」と思い込んでしまう

加害者は言葉を巧みに使い、被害者に罪悪感を植え付けます。そのため、被害者は「私さえ我慢すれば…」と感じるようになります。

一人で抱え込み、誰にも相談できない

周囲から分かりにくいため「誰に話しても信じてもらえない」「恥ずかしい」と思い、多くの方が問題を自分の中に閉じ込めてしまいます。

生活の中で常に気が張っている

相手を怒らせないように行動し、表情や声のトーンまで相手に気を遣うなど、心身に強いストレスを抱えながら生活していることもあります。

インターネットで情報を探している

「モラハラ 離婚」「夫の言動 異常」などと検索し、答えを探そうとしていることは、心のSOSサインです。

 

法律の力で、あなたを守る選択肢があります

モラハラによる苦しみは、決して「気のせい」ではありません。
そして、それは離婚や慰謝料請求といった法的な対応が可能な問題でもあります。

モラハラの証拠を集める方法、離婚に向けた準備、親権や財産分与の交渉などは、専門の弁護士にご相談いただくことで、安心して進めることができます。

●弁護士が入ることで…

・相手と直接のやりとりせずに済みます

・心理的な負担を減らしつつ進められます

・弁護士による法的な根拠に基づいた主張が可能になります

 

モラハラに悩むあなたへ。まずはご相談ください

「これってモラハラ?」と少しでも感じているなら、それはあなたの心からの大切なサインです。
無理に我慢せず、まずは弁護士に相談してみることから始めてみませんか?

弁護士細江智洋は、モラハラ離婚に関する無料法律相談を受け付けております。
あなたの状況をしっかりとお聞きし、適切なアドバイスをいたします。

 詳しくはこちらのページをご覧ください:
→モラハラによる離婚をご検討中の方へ

あなたのこれからの人生が、安心と笑顔に包まれるものとなるよう、全力でサポートいたします。

 

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

2025.07.22更新

離婚コラム22

 

「これって、モラハラ…?」

誰にも相談できず、結婚生活に悩みを抱えていませんか?

精神的な暴力――いわゆる「モラルハラスメント(モラハラ)」に苦しむ方は、年々増えています。モラハラは身体的な暴力と違って外からは分かりにくく、周囲にも分かってもらえない特徴があります。そのため、自分が被害を受けていることに気づいたときには心身ともにボロボロになっていることも少なくありません。

本記事では、「モラハラが辛いけれど、離婚して本当に大丈夫?」と不安を感じている方に向けて、知っておきたい大切なポイントをわかりやすくお伝えします。

 

モラハラとは?典型的な特徴と行動パターン

モラハラとは、配偶者やパートナーによる言葉・態度での精神的な支配や攻撃のことです。

たとえば:

・「誰のおかげで生活できていると思ってるんだ」などの人格否定

・無視、舌打ち、溜息、睨みつけなどの高圧的な態度

・友人との外出や交友関係の制限、生活費を渡さないといった経済的・社会的な支配

これらが繰り返されることで、自尊心が傷つけられ、次第に「自分が悪いのでは」と思い込んでしまうケースが少なくありません。

 

離婚を考え始めたら、まず大切な3つのステップ

モラハラから解放されたい――そのように考えるのは当たり前のことです。ですが、いきなり相手に離婚を切り出してしまうと、かえってモラハラがエスカレートしたり、不利な条件を言い出してきたりする危険があります。まずは、次の3つのステップを踏むことが大切です。

1. 証拠を集める

モラハラは「言った・言わない」の争いになりやすいため、客観的な証拠の収集がとても大切です。LINEやメールのやり取り、音声データ、日記など、被害を受けた記録をできるだけ保存しておきましょう。

2. 一人で抱え込まない

友人や親族、信頼できる支援機関、あるいは弁護士など、第三者に相談することで、心が軽くなり、前向きな将来が見えてきます。

3. 安全確保と生活設計

離婚後の住まいや収入、子どもの養育など、今後の生活全体を計画することが必要です。同居中に離婚話を進めるのは危険な場合もあるため、まずは安全な場所に住まいを移せるか検討しましょう。

 

~モラハラから安全に離れるために~

モラハラの加害者を相手に自分一人で立ち向かうのは大変な勇気がいります。だからこそ、弁護士という専門家の力を借りましょう。

1. モラハラ夫と直接やり取りせずに済む

弁護士に依頼すれば、相手との連絡や交渉はすべて弁護士が代理で行います。相手と顔を合わせたり、暴力的な言葉を直接浴びせられたりすることがなくなるため、安心して離婚の準備を進めることができます。

 

2. 不当な主張や脅しに対抗できる

「親権は絶対に自分がもらう」「徹底的に裁判で戦う」といった脅し文句も、弁護士が冷静に対応できます。相手が自分の主張や持論を盾にして強く出てきた場合でも、弁護士が法的根拠に基づいた反論でしっかりあなたを守ります。

 

3. あなたの味方として寄り添ってくれる

モラハラに苦しむ中で、弁護士に状況を聞いてもらい、自分の悩みを理解してもらえるというのは、非常に大きな支えになります。弁護士は、次のような具体的なサポートを行います:

・離婚の切り出し方法やタイミングの提案

・モラハラの証拠収集の方法や注意点の助言

・別居や子どもとの生活に向けた生活設計の相談

・親権・養育費・慰謝料・財産分与などの交渉

・調停や裁判に発展した場合の全面的な代理

法律的な手続きだけでなく、あなたの心の負担を軽くする存在でありたいと、私は考えています。

 

モラハラ離婚でお悩みの方へ

「離婚したいけれど、どうすればよいか分からない」と迷っている方は、まずはこちらの専用ページをご覧ください。

→モラハラ離婚を検討している方へ

モラハラによる離婚を解決してきた弁護士細江智洋が、あなたの状況に合わせて丁寧にアドバイスいたします。
「もう我慢しなくていい」と思える一歩を、一緒に踏み出しましょう。

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

2025.07.01更新

離婚コラム15

 

結婚後、長い年月を専業主婦として過ごしてきた女性が、「離婚」を真剣に考えるときがあります。
日々の生活の中で徐々に増えていく違和感や、見過ごされてきた怒りや寂しさ。
その多くは、「夫に対する感情」がきっかけとなって芽生えるのです。

このコラムでは、専業主婦が離婚を考えるときの夫への3つの感情をご紹介します。
「このままでいいのか」と悩んでいる方が、自分の気持ちを整理する一助となれば幸いです。

 

1. 「感謝されない」虚しさや寂しさ

毎日の家事や育児を当たり前のようにこなしてきた――
専業主婦は家庭を支える大切な役割であり、本来は敬意を払われるべきものです。

しかし、現実には「家にいるんだから当たり前」
「楽でいいよね」といった言葉をかけられることも少なくありません。

夫から感謝の言葉がなく、どれだけ尽くしても無関心な
態度が続くと、「私は感謝されていない」と、深い寂しさと虚しさが募ります。

その気持ちが蓄積していくことで、「この人と一緒にいる意味は
あるのか」と疑問がわき、離婚という選択肢が現実味を帯びてくるのです。

 

2. 「会話が通じない」苛立ちと諦め

多くの専業主婦の方が、「夫と気持ちが通じ合わない」
「話ができない」という孤独を感じています。
何気ない話をしても上の空、相談しても
「深く考えすぎ」「また愚痴?」と
取り合ってくれない。
そうしたやり取りが続けば、
「この人とはもう何を話しても無駄」と
感じるようになります。

たとえば、子どもの進学や家計のこと、
将来のことを真剣に話しても、
「任せるよ」「どうせ俺の意見は通らないし」などと
適当に返される。
段々と会話のキャッチボールは成立しなくなります。

「夫と向き合えない」という実感は、夫婦関係の土台が崩れる重大なサインです。
会話ができない相手とこの先何十年も一緒に暮らす――
その現実に耐えられなくなったとき、
離婚という選択が、自然に思えてくるのです。

 

3. 「自由を奪う言葉」への怒りと不信感

「この人は、私の人生をどう考えているのだろう?」
そう思うきっかけになるのが、自分の自由を奪うような否定的な発言や態度です。

外で働きたい、資格を取りたい、何か新しいことに挑戦したい。
そんな自分の希望を伝えても、
「そんな必要ないだろ」
「家にいればいい」
「子どもがいるのに何を言ってるんだ」
と、一方的に否定される――。

前向きな気持ちすら受け止めてもらえず、傷つけられることで、
「私は夫から支配されているのではないか」という疑念を抱き始めます。

“自由を奪う言葉”は、モラハラ(モラルハラスメント)に
近いものであり、
精神的に支配し、妻は深い怒りと絶望を感じます。

夫からの協力も理解もなく、自立の意思を封じられる
家庭環境の中で、「このままでは自分らしく生きられない」と
感じたとき、“苦しみから抜け出すための選択肢”として、
離婚がはっきりと心に浮かび上がってきます。

 

離婚を考え始めたら、まずは自分の気持ちと向き合うことから

衝動的に離婚を決めるのはおすすめできませんが、
「離婚を考えるほどの感情」があるということは自分の心の声に気づいた証拠です。

情報を集め、選択肢を整理し、必要であれば専門家に相談することで、今どんな選択肢があるのかを知ることができ、
漠然と不安に感じていた問題が少しずつ具体的に見えてきます。

 

専業主婦の離婚に関する詳しい情報はこちら

離婚後の生活設計や手続きに不安を感じている方のために、
みなと綜合法律事務所では専業主婦の方向けの情報ページをご用意しています。
まずはご自身の状況と照らし合わせながら、必要な情報を得ることから始めてみてください。

 

→専業主婦の離婚|みなと綜合法律事務所 弁護士細江智洋

 

離婚は、人生の中でも大きな決断です。
だからこそ、誤魔化さず、でも焦らず、あなたの気持ちにしっかり耳を傾けてください。

そして、必要であれば、弁護士細江智洋が一緒に考えるお手伝いをいたします。
あなたが「自分らしく生きるための選択」を見つけられるよう、心から応援しています。

 

この記事を担当した弁護士

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