一見すると優しく、頼りがいがある彼。しかし、付き合いが深まるにつれ「自分だけ我慢することが多い」「息苦しさを感じる」と感じ始めたら要注意です。それは、モラルハラスメント、いわゆる“モラハラ”の兆候かもしれません。
モラハラとは?優しさに潜む支配欲
モラハラとは、暴力的な言葉や態度によって相手を精神的に支配しようとする行為です。暴力のように傷が残るわけではないため、被害者は「これはモラハラだ」と気づきにくいのが特徴です。
特に恋愛初期には「優しい」「なんでもしてくれる」と思っていた行動が、実は“支配欲の象徴”である場合があります。
たとえば、こんな言動に覚えはありませんか?
・「心配なんだ」と言いながらあなたの予定をすべて把握したがる
・友人関係や服装にまで細かく口を出してくる
・「これは君のために言ってるんだよ」と些細な事でも干渉する
・都合が悪くなると急に機嫌が悪くなり、あなたにイライラして当たってくる
このような言動が続くと、素直な人は「自分が悪いのかも」と思い込んでしまいます。しかしこれは、相手のモラハラによる影響かもしれません。
なぜ見抜けない?モラハラ彼氏の特徴
モラハラ加害者は、外面が非常に良いことが多く、第三者には「感じの良い人」と思われていることも珍しくありません。二人きりになったときに支配的な態度を見せることが多いため、孤立しやすく、「相談しても信じてもらえないのでは」と不安になってしまいます。
さらに、彼らは相手の弱い部分や不安を見抜くのが得意で、「一緒にいなければ生きていけない」と思い込ませてくるケースも見受けられます。
モラハラ結婚生活の実態とリスク
モラハラ気質のある人との結婚生活は、時間の経過とともに悪化するケースが少なくありません。交際中は多少の遠慮があったとしても、結婚後は「法的なつながり」を背景に、より頻繁に支配的な言動を繰り返すようになります。
たとえば、経済的にパートナーを拘束したり、妊娠・出産をきっかけに社会的なつながりを奪うような発言をしたり、「誰のおかげで生活できてると思ってる」といった侮辱的な言葉を浴びせるようなこともあります。長期間この関係が続くと、被害者はうつ症状や無気力に陥り、社会的に孤立してしまうリスクもあります。
離婚を視野に入れるべき理由
モラハラが深刻になると、夫婦関係はなかなか元には戻りません。加害者は自分の言動を「正しい」と信じて疑わず、反省や改善の様子が見られないことが多いためです。謝罪したとしてもまた同じことを繰り返す、というケースもよく見られます。
このような関係から抜け出すには、勇気をもって距離を置き、必要に応じて法的措置をとることが大切です。子どもがいる場合は、子どもへの精神的な影響も大きいため、早い判断が求められます。
法的にどう対応できるのか?弁護士に相談を
もしも、結婚後にモラハラがひどくなった場合は、離婚を真剣に検討しましょう。モラハラは、証拠の収集や離婚条件の交渉において専門的な対応が必要です。
弁護士細江智洋では、モラハラによる離婚問題に多くの実績があり、状況に応じたサポートを行っています。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
▶ 詳しくは【モラハラによる離婚について】のページをご覧ください。
この記事を担当した弁護士
みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。