離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2025.08.09更新

離婚コラム28

 

結婚当初、夫は穏やかで頼もしかった。数年が経ち、子どもが生まれ、日常が繰り返されるうちに、夫の様子は徐々に変わってきた――。
「返事がない」「家事育児はやらない」「私の話を聞かない」「笑顔もない」
そんな“無関心”に近い夫の態度に、多くの専業主婦の方は心をすり減らしながら日々を過ごしています。

 

モラハラ――専業主婦に向けられる外から見えにくい暴力
最近では、「モラハラ(モラルハラスメント)」という言葉が広く知られるようになりました。これは、殴る・蹴るといった身体的な暴力ではなく、言葉や行動によって相手の心を傷つける精神的な暴力を指します。
専業主婦の方に対して行われやすいモラハラの例には、次のようなものがあります:
• 家事や育児を軽視し「お前は家にいるのだから楽だ」と、努力を評価しない
• 生活費を必要以上に制限し、レシートや買い物の内容を細かく調べる
• 「何もできない」「バカじゃないのか」などと、子どもや親族の前で妻を見下す態度を取る
• 話しかけても返事をせず、意図的に無視する
• 妻の実家との連絡や友人との外出を制限しようとする
• 「文句があるなら出て行け」「金は渡さない」と急に怒り出す
これらは一見、「不機嫌なだけ」「冷たいだけ」と思われがちですが、日常的に繰り返されることで、妻は精神的に追い込まれていきます。
特に専業主婦の場合は、経済的に夫に頼らざるを得ない環境にいるため、抵抗しにくいという事情もあって、問題が認識されにくいのが現実です。

 

無関心という見えにくい危機
夫婦関係において「無関心」は、かなり深刻な状態です。
妻の話をまったく聞こうとしない、子どもの学校行事や体調にも関心を示さない、「自分には関係ない」と家事や育児を完全に放棄する――。このような態度が続くと、妻は「私は家族として大事にされていないのかもしれない」と感じ、心がどんどん離れていってしまいます。
そうした積み重ねが「このままでは自分の将来が幸せになるとは思えない」と感じるようになり、真剣に離婚を考える専業主婦の方が増えているのです。

 

離婚を考えたとき、まず知っておくべき“権利”
離婚を決意するにあたり、専業主婦の方がまず不安になるのは「経済的にやっていけるか」「子どもを育てていけるか」といった離婚後の生活です。
ですが、専業主婦であっても、次のような権利を正当に請求することが可能です。
• 婚姻費用の分担請求:別居中でも生活費の一部を夫に負担させることができます
• 養育費の請求:子どもの教育・生活に必要な費用を相手に請求できます
• 財産分与:夫婦で築いた財産を公平に分け合う権利があります
• 慰謝料の請求:モラハラなどの不法行為が証明できれば、精神的損害に対する賠償を請求することができます
• 親権や面会交流の調整:親権者や面会の回数など子どもの将来のために最善の取り決めをすることができます
これらの手続きを自分一人で進めるのは難しいものですが、弁護士に依頼すれば、状況に応じて適切な対応や証拠の収集方法についてアドバイスしてもらえます。

 

一人で悩まず、まずはご相談ください
「離婚したいと思うのは我慢が足りないのかもしれない」「時間が経てば夫婦関係は良くなるかも」と思い悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
ですが、これまでの心に積もったストレスは、決して小さなことではありません。
自分の気持ちを整理し、将来の選択肢を冷静に考えるためにも、まずは法律の専門家に話してみてください。
弁護士細江智洋は、これまで多くの専業主婦の方の離婚相談を受け、最善の解決策を提案してまいりました。
モラハラや無関心による苦しみ、離婚後の経済的な不安や生活設計など、どんなことでもお気軽にご相談ください。あなたの立場と想いに寄り添い、必要な権利を実現するために全力でサポートいたします。

→専業主婦の離婚について詳しくはこちら

  

この記事を担当した弁護士 

離婚コラム28

 

みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

2025.08.06更新

 

離婚コラム27

 

離婚を考えるとき、専業主婦の方が心配されるのが「子供の気持ち」ではないでしょうか。自分の将来よりも、今後子供にどのような影響があるのか、どんな環境が望ましいのか——そう悩むお母さんは少なくありません。

このコラムでは、専業主婦として離婚を検討している方が、子供の気持ちを第一に考えつつ決断をするために必要な視点と準備について、法律の専門家の立場からわかりやすくお伝えします。

 

離婚は子どもにとっても「人生の分かれ道」
夫婦関係が壊れている状況であっても、子供にとって両親は大切な存在です。だからこそ、「夫婦の不仲が悪影響なのでは」「離婚すればもっと子どもを傷つけてしまうのではないか」と不安になる方もいらっしゃいます。
離婚はあなたにとって人生の大きな転機ですが、場合によっては子供にとっても心の平穏を取り戻す第一歩になることもあります。ただし、それを「良い選択」にするためには、親の一方的な決断ではなく、子供の立場に立って慎重に考える必要があります。

 

専業主婦ならではの離婚への不安とは?
専業主婦の方にとって、離婚は大きなハードルです。長年家庭に入っていた分、経済的な自立や再就職に不安を感じるのは当然です。
加えて、「親権は取れるのか」「養育費はもらえるのか」「子どもに寂しい思いをさせないか」といった不安もつきまといます。これらは、正しい知識と専門家の支援によって、不安の多くは解消することができます。

 

「子どもの気持ちを第一に考える」とはどういうことか
「子どもの気持ちを第一に」とは、単に子供を優先するという意味ではありません。親の感情や都合を押し付けず、子供がどんな環境で安心し、愛情を感じ、のびのびと育てるかを冷静に考える行為です。
子どもの心の安定には、次のような準備が大切です:
• 生活リズムの安定:通学先や習い事を変えず、日常生活の流れを継続する
• 両親との関係継続:会えない親とも連絡を取りやすくする
• 本音を言える環境:子供の気持ちを尊重し、否定しない
• 自己肯定感を育む:自分のせいだと思わないように伝える
• 愛されている実感:一緒に過ごす時間やスキンシップを大切にする
こうした安心できる環境を整えるには、感情に流されるのではなく、冷静に「今の子ども」と「将来の子ども」の両方の幸せを見据え、子どもの日常を守る準備が必要です。

 

親権と子どもの幸せ
裁判所が親権を判断する際には、どちらの親が子供の生活を安定的に支え、心身の成長を見守れるかを重視します。専業主婦であっても、これまでずっと子育てを担ってきた場合、親権が認められる可能性はあります。
ただし、相手が親権を主張している場合は、調停や裁判といった法的手続きを視野に入れることになります。その際、感情的な対立を避け、子供の利益を最優先にした交渉を行うことが大切です。

 

弁護士にできるサポートとは?
弁護士細江智洋は、専業主婦の方とお子様にとって良い選択となるように、今後を見据えた、やさしく丁寧なサポートを行っております。
✅ 親権・養育費・面会交流など、子供の幸せを第一に考えた提案
✅ 法的代理人として調停や裁判での不安を軽減する
✅ 離婚後の生活設計の相談、支援制度のご案内
✅ 子供への説明の仕方、心のケアに関する丁寧なアドバイス
法的な面はもちろんのこと、「親としてどう子供に向き合えばよいのか」まで寄り添う支援を心がけています。

 

まずは一歩を踏み出すために
「子どもにとって、何が一番かを考えたい」「離婚しても変わらず愛情を持って育てたい」——そう願うすべての専業主婦の方へ。弁護士細江智洋は、あなたとお子様の未来のために、最善の道を一緒に考えてまいります。
まずは、専用ページをご覧いただき、お気軽にご相談ください。


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迷いや不安の中でも、心から納得できる判断ができるよう、私たちがしっかりと支えます。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋

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2025.08.03更新

離婚コラム26

 

結婚生活が長くなると、ある日突然に「もう限界かもしれない」と感じることはありませんか?専業主婦の方が、心の奥で「離婚」という言葉を思い浮かべるのには、それなりの理由があります。離婚は決して簡単な決断ではありません。
ですが、心のどこかで「このままでは自分が壊れてしまう」と思うときがあるからこそ、自分を変えようという決意を固めていくのです。

 

離婚を考える瞬間——専業主婦の本音とは
多くの専業主婦の方が離婚を意識するきっかけは、客観的に見れば小さな出来事かもしれません。しかし、その背景には、長い間積み重なってきた孤独や我慢が潜んでいます。
たとえば、こんな経験はないでしょうか?
• 夫婦の会話がほとんど無い。
子どもに関すること以外は話すことがなく、視線すら合わない。どれだけ頑張っても、感謝の言葉やねぎらいがない。その沈黙が、自分を否定されているように感じてしまう。
• 感情を共有できなくなった。
「今日はこんなことがあったよ」と話しても、無関心な様子。「そんなことより○○は?」と話を変えられるたびに、「私はここにいる意味があるのだろうか」と感じてしまう。
• 不満を口にすれば「お前が悪い」と責められる。
話し合いを求めても、逆に文句を言われたり、無視されたり。自分だけが我慢しているように思えて、「私の人生は誰のものなのか」と虚しさが募る。

こうした毎日で、心が少しずつすり減っていくのです。
そしてある日、「このままでは心から笑えなくなる」と気づいたとき、本気で離婚を考え始めます。

 

離婚を決意するのは「弱さ」ではありません
「離婚を考えるなんて、自分は勝手だろうか」
「もっと我慢できるのではないか」
多くの方がそう自分を責めてしまいます。
ですが、自分の人生を見つめ直すことは、決して勝手ではありません。
むしろ、長年家族のために尽くしてきたからこそ、ようやく自分の人生を見つめ直すきっかけができたのです。
子育てが一段落し、少しだけ自分の時間が取れるようになったとき。
心や身体に不調を感じたとき。
ふとした会話で「この人と一緒に老後を過ごしたくない」と思ったとき。
——それらは、自分を大切にしたいという気持ちの現れです。
そしてそれこそが、離婚を真剣に考える一番の理由なのです。

 

弁護士は「あなたの気持ち」を否定しません
離婚を考えるとき、誰に相談すればよいのか分からず、一人で悩む方も多いと思います。
そんなときこそ、信頼できる弁護士に相談してみてください。
弁護士は一人の人間として、女性として、そして母として——というあなたの思いを丁寧に受け止めたうえで、必要な法的アドバイスや選択肢をお伝えします。
「まずは話を聞いてほしい」という段階でも大丈夫です。
あなたが安心して次の一歩を踏み出せるよう、弁護士が寄り添いながらお手伝いいたします。

 

離婚後の備えは「早めの行動」がカギ
離婚には準備が必要です。
いきなり切り出してしまうと、相手が感情的になって冷静な話し合いができず、親権争いが激化し、最終的には調停や裁判にならざるを得ない状況になってしまうこともあります。
離婚後の生活に必要な情報(収入・支出、住まい、子どもの環境など)を整理し、どんな支援制度があるのか、どんな法的請求(婚姻費用・養育費)ができるのかを知っておくことで、より安心して離婚条件を検討したり、そもそも離婚するかしないかを判断したりできます。

 

専業主婦の離婚に強い弁護士細江智洋にご相談ください
弁護士細江智洋は、これまで数多くの【専業主婦の離婚】に関するご相談を受けてまいりました。あなたが安心して未来を選択するための法的アドバイスをご提供いたします。
「離婚したいけれど、どうしたらいいかわからない」
「まずは自分の状況を整理したい」
そんなお悩みを抱えている方は、ぜひ以下のページをご覧ください。
専業主婦の方に向けた離婚の情報を、わかりやすくまとめてご案内しております。

→専業主婦の離婚でお悩みの方はこちら


一人で悩まずに、まずは「知ること」から始めてみませんか?
あなたの決断を、心から応援しています。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
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2025.07.31更新

離婚コラム25

 

「離婚したら、やっていけるのかしら…?」
長年家事や育児に専念してきた専業主婦の方が離婚を考えるとき、“お金”に関することは最も大きな心配事です。特に経済的に夫に頼っている場合、離婚後の生活がどうなっていくのか、老後まで先が見えるのか、誰しもが悩むポイントではないでしょうか。
この記事では、専業主婦が知っておきたい「お金の不安の正体」と、その備え方について弁護士がわかりやすく解説します。

 

離婚後の生活で直面する「お金の不安」とは?
専業主婦の方にとって、長年、家事や育児に専念してきた場合、すぐに仕事を見つけて収入を得るのは容易ではありません。
さらに、「夫名義の預金や不動産は分けてもらえないのでは?」「夫が将来受け取る退職金や年金は、自分には関係ないのでは?」といったご心配も多く聞かれます。実際、夫の名義であっても、結婚期間中に築いた財産であれば、専業主婦であっても法律上の分与を受ける権利があります。
このように、生活の基盤となるお金に関して「知らないことで損をしてしまう」可能性があることこそが、不安の正体とも言えるでしょう。
では、離婚の際に専業主婦がどのようなお金を請求できるのか、次に詳しくご説明いたします。

 

離婚時に専業主婦が請求できるお金とは?

1. 財産分与
結婚中に築いた財産(貯金・不動産・退職金など)は、原則として夫婦の共有財産とみなされ、2分の1ずつ分ける権利があります。夫名義であっても、専業主婦が家事や育児によって貢献してきたことが評価されるため、財産の半分を請求できます。

2. 養育費
未成年の子どもがいる場合、子どもの生活に必要なお金(養育費)を相手に請求できます。夫の収入に応じた金額の基準がありますが、話し合いや調停を経て適正額を決めることが多いです。

3. 慰謝料
不貞行為やDVなど、相手に離婚原因がある場合には、精神的苦痛に対する慰謝料を請求できます。ただし、証拠や状況による判断が必要ですので必ずしも全てのケースで認められるわけではありません。

4. 年金分割
夫が厚生年金に加入していた場合、婚姻期間中に形成された年金記録を一定割合で分割して受け取ることが可能です。老後の生活資金に関わる大切な制度です。

 

公的支援制度の活用も視野に(横浜市の場合)
子どもを抱えて離婚した場合は、ひとり親世帯で生活に不安を感じることも多いかと思います。ここでは横浜市の公的支援制度をご紹介します。

● 児童扶養手当
18歳までの子どもがいるひとり親家庭などを対象に、所得に応じた手当が支給されます。横浜市では国の制度に基づき、年6回の支給があります。

● ひとり親家庭等医療費助成制度
18歳までの子どもがいるひとり親家庭に対し、医療機関で支払う自己負担分(保険診療)が助成されます。通院・入院ともに対象で、子どもの医療費負担を大きく軽減できます。

 ● 住宅支援(市営住宅の優遇)

ひとり親世帯を対象に、市営住宅の入居者募集の際に当せん率を優遇しています。一定の条件を満たせば申込みが可能です。

 ● 就労支援

横浜市では「マザーズハローワーク横浜」において女性相談員による相談窓口が設けられています。また、ハローワークでの職業紹介を通じて就職活動に取り組む女性に、パソコンや面接用のスーツの貸し出しも行っています。

これらの制度を上手に活用することで、離婚後の生活を安心して送ることができます。支援や制度の内容は変更されることもありますので、最新の情報は横浜市公式ホームページや各区役所の福祉担当窓口などでご確認ください。

 

不安をひとりで抱え込まず、早めの準備を
離婚を考えたとき、まずは「生活の見通し」を立てることが重要です。財産や養育費についても、「何が請求できるのか」「どのように手続きすればいいのか」を早めに確認しておくことで、安心できます。
弁護士細江智洋は、法的な手続きはもちろん、将来設計も含めてサポートいたします。ご自身の状況に合わせた具体的なアドバイスを受けることで、一歩ずつ前に進む準備が整います。まずはこちらのページをご覧ください。

→専業主婦の離婚でお悩みの方はこちら

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2025.07.04更新

 

離婚コラム16

 

「離婚したいけれど、何から始めればいいのかわからない」「夫にはまだ知られたくない」——そんな思いを抱えて、一人で悩んでいませんか?

とくに専業主婦の方にとって、離婚は人生の大きな転機です。経済的な不安、子どもの将来、住まいの問題、そして周囲の目…。すぐに決断できないのは当然です。

このコラムでは、夫に知られずにできる「静かな離婚準備」について、法律と実例に基づいてやさしくご紹介します。

 

1. 「夫にバレずに」始める準備とは?

離婚準備というと、弁護士に相談したり、通帳を集めたり…といった大げさなことを想像しがちです。でも、実際にはもっと小さな「情報収集」から始められます。

たとえば、

● 自分だけのメールアドレスを作る(Gmailなど無料で簡単に)

● スマホで「シークレットモード」を使って離婚に関する情報を検索する

● 気になった情報はスクリーンショットに保存する

● 弁護士のウェブサイトをこっそりブックマークしておく

何もしないでいるより、小さな行動を積み重ねていくことが、将来の安心につながります。

 

2. 専業主婦でも認められている「経済的な権利」

離婚後の生活で最も心配なことは「お金」のこと。専業主婦で収入がない場合、多くの方が「離婚したら暮らしていけるのだろうか」と不安になります。

でもご安心ください。法律では、以下のような正当な権利がしっかりと認められています。

▶財産分与
結婚生活の中で夫婦が一緒に築いた財産は、共有財産として、原則として夫婦で半分ずつ分け合うことができます。名義が夫でも、共有財産であれば対象になります。

▶婚姻費用の分担
別居中であっても、離婚が成立するまでは生活費を相手に請求することができます。これは離婚成立前の大切な権利です。

▶養育費
子どもがいる場合、離婚後も子どもの生活費や教育費を相手に負担してもらう権利があります。子どもの生活を守るための大切な制度です。

▶年金分割
夫が働いていた間に積み立てた厚生年金を、婚姻期間に応じて分割できます。老後の生活を大きく支える制度です。

これらの権利をしっかり守るためには、早い段階からご自分の家庭の「お金の情報」を記録しておくことが大切です。銀行口座や保険証券、給与明細、住宅ローンの明細書、そして「ねんきん定期便」なども大切な資料です。

 

3. 気持ちを整える「自分との対話」の時間を

「本当に離婚して大丈夫?」「子どもはどう思うだろう?」「実家に頼れるかしら…」

離婚を考え始めたとき、心の中にはたくさんの迷いが生まれます。その気持ちを無理に押し込めず、まずは紙に書き出してみましょう。

● 今の生活でつらいこと

● 離婚後に実現したい暮らし

● 夫との関係で苦しかったこと

具体的に書き出すことで、ぼんやりしていた気持ちが整理され、「本当の望み」が見えてくることがあります。それが、前向きな離婚準備の力になります。

 

4. 一人で悩まないで。まずは専門家の力を借りて

【専業主婦の離婚】は、住まいをどう確保するか、経済的な支援を得られるかといった情報収集が必要です。インターネットにはさまざまな情報がありますが、「あなたの状況に合ったアドバイス」が必要なときには、弁護士への相談が一番の近道です。

 

弁護士細江智洋は、これまで多くの専業主婦の方から離婚相談をお受けしてきました。複雑な財産分与の問題や養育費の悩みにも丁寧に向き合い、「まず何をすればいいのか」を一緒に考えてまいります。

 

詳しくは下記ページをご覧ください:
→専業主婦の離婚|細江弁護士による安心サポート

 

5.「夫には内緒」でできることから始めよう

離婚は、決して「失敗」や「逃げ」ではありません。あなたの人生をあなたらしく生きるための「前向きな選択」です。すぐに動き出さなくても構いません。まずは静かに、自分の気持ちと向き合い、必要な情報を集めることから始めてみましょう。

「夫に内緒」で始められる準備は、将来を切り開く力になります。あなたが一歩踏み出すそのとき、弁護士細江智洋は寄り添い、お力になります。

 

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
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2025.07.01更新

離婚コラム15

 

結婚後、長い年月を専業主婦として過ごしてきた女性が、「離婚」を真剣に考えるときがあります。
日々の生活の中で徐々に増えていく違和感や、見過ごされてきた怒りや寂しさ。
その多くは、「夫に対する感情」がきっかけとなって芽生えるのです。

このコラムでは、専業主婦が離婚を考えるときの夫への3つの感情をご紹介します。
「このままでいいのか」と悩んでいる方が、自分の気持ちを整理する一助となれば幸いです。

 

1. 「感謝されない」虚しさや寂しさ

毎日の家事や育児を当たり前のようにこなしてきた――
専業主婦は家庭を支える大切な役割であり、本来は敬意を払われるべきものです。

しかし、現実には「家にいるんだから当たり前」
「楽でいいよね」といった言葉をかけられることも少なくありません。

夫から感謝の言葉がなく、どれだけ尽くしても無関心な
態度が続くと、「私は感謝されていない」と、深い寂しさと虚しさが募ります。

その気持ちが蓄積していくことで、「この人と一緒にいる意味は
あるのか」と疑問がわき、離婚という選択肢が現実味を帯びてくるのです。

 

2. 「会話が通じない」苛立ちと諦め

多くの専業主婦の方が、「夫と気持ちが通じ合わない」
「話ができない」という孤独を感じています。
何気ない話をしても上の空、相談しても
「深く考えすぎ」「また愚痴?」と
取り合ってくれない。
そうしたやり取りが続けば、
「この人とはもう何を話しても無駄」と
感じるようになります。

たとえば、子どもの進学や家計のこと、
将来のことを真剣に話しても、
「任せるよ」「どうせ俺の意見は通らないし」などと
適当に返される。
段々と会話のキャッチボールは成立しなくなります。

「夫と向き合えない」という実感は、夫婦関係の土台が崩れる重大なサインです。
会話ができない相手とこの先何十年も一緒に暮らす――
その現実に耐えられなくなったとき、
離婚という選択が、自然に思えてくるのです。

 

3. 「自由を奪う言葉」への怒りと不信感

「この人は、私の人生をどう考えているのだろう?」
そう思うきっかけになるのが、自分の自由を奪うような否定的な発言や態度です。

外で働きたい、資格を取りたい、何か新しいことに挑戦したい。
そんな自分の希望を伝えても、
「そんな必要ないだろ」
「家にいればいい」
「子どもがいるのに何を言ってるんだ」
と、一方的に否定される――。

前向きな気持ちすら受け止めてもらえず、傷つけられることで、
「私は夫から支配されているのではないか」という疑念を抱き始めます。

“自由を奪う言葉”は、モラハラ(モラルハラスメント)に
近いものであり、
精神的に支配し、妻は深い怒りと絶望を感じます。

夫からの協力も理解もなく、自立の意思を封じられる
家庭環境の中で、「このままでは自分らしく生きられない」と
感じたとき、“苦しみから抜け出すための選択肢”として、
離婚がはっきりと心に浮かび上がってきます。

 

離婚を考え始めたら、まずは自分の気持ちと向き合うことから

衝動的に離婚を決めるのはおすすめできませんが、
「離婚を考えるほどの感情」があるということは自分の心の声に気づいた証拠です。

情報を集め、選択肢を整理し、必要であれば専門家に相談することで、今どんな選択肢があるのかを知ることができ、
漠然と不安に感じていた問題が少しずつ具体的に見えてきます。

 

専業主婦の離婚に関する詳しい情報はこちら

離婚後の生活設計や手続きに不安を感じている方のために、
みなと綜合法律事務所では専業主婦の方向けの情報ページをご用意しています。
まずはご自身の状況と照らし合わせながら、必要な情報を得ることから始めてみてください。

 

→専業主婦の離婚|みなと綜合法律事務所 弁護士細江智洋

 

離婚は、人生の中でも大きな決断です。
だからこそ、誤魔化さず、でも焦らず、あなたの気持ちにしっかり耳を傾けてください。

そして、必要であれば、弁護士細江智洋が一緒に考えるお手伝いをいたします。
あなたが「自分らしく生きるための選択」を見つけられるよう、心から応援しています。

 

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2025.06.28更新

離婚コラム14

 

離婚は心の整理だけでなく、財産の整理も必要になる大きな転機です。「専業主婦として家庭を支えてきたけれど、あるのは夫名義の財産ばかり…」と心配になる方は少なくありません。でも、ご安心ください。法律では、夫婦で築いた財産は「共有財産」として扱われ、夫婦で折半することができます。
今回は、専業主婦の方に知っていただきたい「財産分与」の基本と、損をしないためお金の整理法をわかりやすく解説します。

そもそも「財産分与」ってどういうもの?
「財産分与(ざいさんぶんよ)」とは、離婚する際に、夫婦が婚姻期間中に築いた財産を公平に分け合う制度のことです。
ポイントは、「名義が夫でも、夫婦で協力して築いた財産は分けられる」という点。たとえば…
• 夫名義の預貯金
• 住宅ローンを返済中の家やマンションなど
• 退職金(将来もらう予定でも対象になる場合あり)
• 株式や投資信託
• 自動車や家財道具 など
これらは基本的に、夫婦で2分の1ずつに分けるのが原則です。専業主婦の方が、家事や育児を通じて家庭に貢献してきたことは「経済的な価値」として認められるのです。

 

「専業主婦で収入がなかったから関係ない」と思っていませんか?
「自分は稼いでいないから貯金が無いし、財産分与なんて関係ない…」とあきらめてしまう方がいますが、それは大きな誤解です。
専業主婦が家庭を支えてきたことは、夫婦の「共同作業」として十分に評価されます。専業主婦の方こそ、財産分与の意味を正しく理解し、しっかり権利を主張することが大切です。
また、「離婚後の生活費が心配」という方も、財産分与によって得たお金が今後の生活の土台となります。また、離婚という将来に向けた第一歩としても、非常に重要な手続きです。

 

専業主婦が得するための3つの整理法
では、実際に離婚を考えたとき、専業主婦の方が「損をしないために」やっておくべき準備とは何でしょうか?


① 財産の把握
まずは、家庭にどんな財産があるかを洗い出しましょう。夫名義でも構いません。預金通帳、保険証券、株や投資などの有価証券、住宅ローンの明細書などのコピーを保管し、リストを記録しておきましょう。あとになって証拠が無くて困るケースは少なくありません。


② 借金やローンの確認
「マイナスの財産」も財産分与の対象になります。たとえば、住宅ローンの残債やカードローンなど。これらもしっかり内容を確認し、記録しておきましょう。


③ 早めに弁護士へ相談する
「何となく相談しづらい」「大げさにはしたくない」と思う方もいらっしゃいますが、早めに弁護士に相談することで、起こりそうな問題を防ぎ、離婚後も後悔しないような選択ができます。自分にとって不利にならないよう、夫との交渉の仕方や財産書類の整え方も含めてアドバイスが受けられます。


専業主婦だからこそ「知っておきたい」備え
財産分与は、専業主婦にとって大切な「法的な権利」です。「専業主婦は離婚してしまうと何ももらえない」という思い込みが、後悔や泣き寝入りにつながることもあります。
まずは正しい知識を持ち、将来の生活を守るための準備を始めましょう。
当事務所では、より詳しい情報やチェックリストなども掲載していますので、ぜひこちらのページをご覧ください。


→専業主婦の離婚に関する詳しい情報はこちら

最後に
離婚は人生の大きな節目です。その先に明るい未来を築くためにも、経済的な自立や安定はとても大切です。専業主婦としてあなたがこれまで家庭で果たしてきた役割は、法律上でもしっかり認められています。
「自分の取り分をきちんと知っておきたい」と思った今こそ、一歩踏み出すタイミングかもしれません。弁護士細江智洋が、あなたの心に寄り添いながら、最善の方法をご提案いたします。

 

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2025.06.25更新

離婚コラム13

 

夫の不倫が発覚したそのとき、心の中で「許せない」という怒りが込み上げる方も少なくありません。とりわけ、仕事を離れ、専業主婦として日々家族に尽くしてきた方にとっては、裏切られたという悲しみや悔しい気持ち、将来への不安がいっそう強く感じられることでしょう。
このコラムでは、「不倫を許さない」「離婚を選ぶ」と決断した先に何が待っているのか、専業主婦の方が知っておきたい情報と、今できる準備について、弁護士の立場からわかりやすく解説いたします。

 

不倫は離婚の正当な理由になります
民法では、不倫(=不貞行為)は離婚原因の一つとして認められています。つまり、配偶者が不倫をしていた場合は、それを理由に離婚を請求することが可能です。また、離婚を求めない場合でも、配偶者や不倫相手に対して慰謝料を請求することができます。
離婚を選ぶ場合は、財産分与や婚姻費用、お子さんがいる場合の養育費についても話し合いが必要になります。これらは法的に認められた権利であり、ご自分とご家族の将来を考える上でとても大切なポイントです。

 

離婚後の生活を見据えて知っておきたいこと
「離婚したいけれど、経済的にやっていけるのか不安で決断できない」
このような話を、私たちは多く耳にします。特に専業主婦の方にとって、離婚後の生活をどう支えていけるのかを把握することは、今後の道筋を決める上で非常に重要です。
離婚にあたっては以下のように利用できる制度や法的な手続きがあります。


財産分与:婚姻中に築かれた財産は、名義に関係なく基本的に夫婦で分けるのが原則です。
婚姻費用の分担請求:離婚が成立するまでの期間、別居中でも配偶者に生活費を求めることができます。
年金分割:婚姻中に夫が加入していた厚生年金の記録を分割でき、離婚した場合に、決まった割合の年金を分割して自分の年金とすることができます。
養育費の請求:未成年の子どもがいる場合、子どもの養育に必要な費用を離婚後も配偶者に請求できます。

このような制度を正しく理解し、適切に交渉・手続きを行うことで、「離婚しても生活できる」という安心感につながります。

 

専業主婦こそ、情報と準備が大切です
「離婚するとして、今の自分に何ができるのか」
そう考えたときに、まず大切なのは情報を知ることです。


• 不倫の証拠をどう集めるか
• 離婚の際に何を主張するのか
• いつどのタイミングで誰に相談すべきか

 

後悔しないためには一人で悩まず、早い段階で専門家に相談することが大切です。
また、離婚する・しないにかかわらず、選択肢を知っておくことは決して無駄にはなりません。また、情報を収集できていれば、気持ちが整理され、落ち着いて次の行動を取ることができます。

 

専業主婦の方へ――「ひとりじゃない」と知ってください
夫の不倫を知って、今後の人生に大きな不安を抱えている方は多いと思います。しかし、離婚後の生活を支えるための法的な制度は、必ずあなたの支えになります。
今すぐ離婚を決めなくても、「いざという時の備え」として、正しい知識を持っておくことは、あなた自身とお子さんの未来を守る力になります。
離婚という選択肢を専業主婦の方が前向きに考えられるよう、当事務所では丁寧なサポートを行っています。

ぜひ下記のページから、より詳しい情報をご覧ください。

→専業主婦の離婚に関する詳しい情報はこちら

 

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

2025.05.29更新

離婚コラム4


「最近、夫とまともに会話していない」そう感じている方は、決して少なくありません。
夫婦の会話が減っていることは、関係の悪化を示す一つのサインです。特に専業主婦の方にとっては、夫との会話でお互いの理解を深め、心が通い合うことが多く、それが失われると、不安が一気に募ってしまうものです。
本コラムでは、専業主婦が離婚を考える兆候や背景、注意すべきポイントについて、具体的な事例を交えて解説します。

 

専業主婦が離婚を考える主なきっかけ
◆夫との会話がなくなった
「おはよう」「おやすみ」さえあまり交わさなくなった。話しかけても「今疲れてる」「後にして」とそっけない返事をされる。
こんなやりとりが続くと、心の距離はどんどん広がります。夫の帰宅時間や外出先もよく分からない、休日もスマホやテレビばかり見ていて、家族との時間を持とうとしない…。
こうなると、「この人と一緒に暮らしていく意味があるのだろうか」と、離婚という選択肢が浮上してきます。


◆将来への不安が募る
専業主婦である自分が、この先10年後、20年後も夫との生活を続けていけるのか?という不安は、ふとした瞬間に押し寄せます。
特に、
• 子どもが進学するとき、必要な教育費を出してもらえるのか
• 夫が病気や失業をした場合、自分はどうしたらいいのか
• 自分が年齢を重ねたとき、経済的・精神的に自立するべきか
といった将来への不安は、夫婦で将来設計をしっかりと話し合わない限り、解消することはできません。


◆経済的DVやモラハラ
夫婦の間で会話があっても、内容が一方的で、あなたの人格を否定するようなものになっている場合、それはモラルハラスメントの可能性があります。
具体例:
• 家事のやり方に対して「お前は本当に要領が悪いな」としょっちゅう批判される
• 自分の意見や希望を伝えても「そんなこと言う暇があったら掃除でもしてろ」と言われる
経済的にも、
• 最低限の生活費しか渡されず、「いつ,何にいくら使ったのか報告しろ」と強いられる
• 自分の名義の預金を取り上げられ、お金を自由に使えることがほとんどない
といった状態であれば、明らかに経済的DVやモラハラが行われていると言えます。

 

離婚を考えるべききっかけとは?
次のような様子が見られたら、夫婦の関係に危機が訪れている可能性があります:
• 夫婦で子どもの進路や老後の人生計画など、将来の話を全くしなくなった
• 「このままでは何も変わらない」という無力感がある
• 子どもが夫と話さなくなり、距離を置くようになった
• 夫と同じ空間にいるだけで落ち着かずストレスを感じる
これらがいくつかあてはまる場合、単なるすれ違いではなく、根本的な夫婦関係の見直しが必要かもしれません。

 

離婚を考えたときにすべきこと
◆冷静に事実を整理する
感情的になる前に、今の状況を記録しておきましょう。夫婦の会話の内容や夫の発言や態度など、日々の出来事を記録として残しておくと、いざというときの証拠になります。
◆自立に向けた準備を進める
専業主婦の方が離婚する場合は、経済的に自立するための準備が不可欠です。
婚姻費用、財産分与、養育費、年金分割など、法的な知識も必要になる場面が多くあります。
◆弁護士への早期相談がカギ
離婚を迷っている段階でも、一人で悩まず経験豊富な弁護士に相談してみましょう。あなたが抱えている不安や問題を整理することができます。

 

不安を抱える専業主婦の方へ
「夫との会話がない」「離婚すべきか悩んでいる」
そんな思いを抱えたまま、何年も過ごす必要はありません。
あなたの人生を見つめ直す第一歩として、弁護士細江智洋がしっかりと寄り添います。


▶詳しくはこちら:専業主婦のための離婚相談

 

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

2025.05.26更新

離婚コラム3-2


「夫と離婚したいけれど、子供と一緒に生活していけるのか不安です……」「私でも親権を取れるんでしょうか?」
離婚を考える専業主婦の方から、こうしたご相談を多くいただきます。このコラムでは、専業主婦が子供を連れて離婚する際に直面する「親権」「養育費」「面会交流」などの課題について、弁護士の視点から解説します。

 

親権はどっちに?~「母親の方が有利」というのは本当?
日本の離婚制度では、未成年の子供がいる場合、現在は必ずどちらか一方が「親権者」として指定されます。令和8年には共同親権制度が導入されますが、それでも単独親権が選択されることもありますし、共同親権になっても日常生活ではいずれかの親の元で生活することが多くなると思います。
親権者になるためには、経済面でも子供を支えることにはなりますが、専業主婦でも、親権を得ることは十分に可能です。
家庭裁判所が親権者を決める際には、「子の福祉(=幸せ)」を最優先に判断します。母親が日常的に育児をしていた場合、親権は母親の方に認められる可能性が高くなります。ただし、単に「母親」という理由ではなく、「今までの育児実績」「これからの育児環境」「子供の意思(年齢に応じて)」などが総合的に配慮されます。

 

養育費はどう決まる?~確実に支払ってもらうには
養育費とは、子供を育てていく上で必要な費用であり、親権を持たない方の親が支払います。金額は、子供の年齢や両親の収入によって決まり、家庭裁判所の「養育費算定表」などを基に話し合われます。
たとえば、会社員の夫が年収800万円・妻が無収入で子供1人(14歳以下)の場合、養育費の目安は月8~10万円程度とされています。
ただし、口約束だけでは支払いが滞るリスクがあります。必ず「調停調書」や「公正証書」で養育費の取り決めを文書化しておくことが大切です。こうしておくと、支払いが滞った場合に給与差し押さえなどの法的手段をとることが出来ます。

 

面会交流とは?~離れて暮らす親子の関係をどう築くか
離婚後、親権を持たない親にも、子供と連絡を取ったり会ったりする「面会交流」の権利があります。これは子供の健やかな成長のために重要なものであり、法律上も保護されています。
面会交流の内容は、以下のように多岐にわたります:
• 月に◯回子供と会う
• 子どもの長期休暇中に宿泊を伴う交流を行う
• ビデオ通話や手紙でのやりとりを定期的に行う
しかし、面会交流中に暴力や過度な干渉があった場合には、面会交流を制限あるいは禁止する判断が下されます。特に子供に悪影響であると認められる場合は、慎重な対応が求められます。
親権を持つ親としては、子供の精神的安定を第一に考えつつ、面会交流のルールを落ち着いて決める必要があります。感情的に拒否したくなる場合もありますが、過度に面会交流を邪魔すると法的には不利になることもあるため、弁護士の助言を受けながら話し合うことが大切です。

 

弁護士に相談するメリット~感情のもつれから抜け出す第一歩
離婚を決断することは精神的・経済的に大きなストレスがかかります。特に子供を抱える専業主婦の方にとっては、親権・養育費・面会交流といった問題を一人で決断するのは難しいです。
一人で悩む前に、弁護士に相談して相手との交渉や裁判のサポートを受けてみませんか。また、親権や養育費の確保、面会交流の調整まで含めて、総合的にアドバイスを受けられるのも大きなメリットです。

 

あなたとお子様の安心のために、まずはご相談ください
「今すぐ離婚するかどうかは決められない」「漠然と不安があるだけ」でも構いません。
子供との新しい未来に向けて、私たちと一緒に第一歩を踏み出しましょう。

 

→専業主婦の離婚・親権・養育費の相談はこちら

 

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
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