専業主婦が離婚を考えるときに抱える、夫への3つの感情とは?
2025.07.01更新
結婚後、長い年月を専業主婦として過ごしてきた女性が、「離婚」を真剣に考えるときがあります。
日々の生活の中で徐々に増えていく違和感や、見過ごされてきた怒りや寂しさ。
その多くは、「夫に対する感情」がきっかけとなって芽生えるのです。
このコラムでは、専業主婦が離婚を考えるときの夫への3つの感情をご紹介します。
「このままでいいのか」と悩んでいる方が、自分の気持ちを整理する一助となれば幸いです。
1. 「感謝されない」虚しさや寂しさ
毎日の家事や育児を当たり前のようにこなしてきた――
専業主婦は家庭を支える大切な役割であり、本来は敬意を払われるべきものです。
しかし、現実には「家にいるんだから当たり前」
「楽でいいよね」といった言葉をかけられることも少なくありません。
夫から感謝の言葉がなく、どれだけ尽くしても無関心な
態度が続くと、「私は感謝されていない」と、深い寂しさと虚しさが募ります。
その気持ちが蓄積していくことで、「この人と一緒にいる意味は
あるのか」と疑問がわき、離婚という選択肢が現実味を帯びてくるのです。
2. 「会話が通じない」苛立ちと諦め
多くの専業主婦の方が、「夫と気持ちが通じ合わない」
「話ができない」という孤独を感じています。
何気ない話をしても上の空、相談しても
「深く考えすぎ」「また愚痴?」と
取り合ってくれない。
そうしたやり取りが続けば、
「この人とはもう何を話しても無駄」と
感じるようになります。
たとえば、子どもの進学や家計のこと、
将来のことを真剣に話しても、
「任せるよ」「どうせ俺の意見は通らないし」などと
適当に返される。
段々と会話のキャッチボールは成立しなくなります。
「夫と向き合えない」という実感は、夫婦関係の土台が崩れる重大なサインです。
会話ができない相手とこの先何十年も一緒に暮らす――
その現実に耐えられなくなったとき、
離婚という選択が、自然に思えてくるのです。
3. 「自由を奪う言葉」への怒りと不信感
「この人は、私の人生をどう考えているのだろう?」
そう思うきっかけになるのが、自分の自由を奪うような否定的な発言や態度です。
外で働きたい、資格を取りたい、何か新しいことに挑戦したい。
そんな自分の希望を伝えても、
「そんな必要ないだろ」
「家にいればいい」
「子どもがいるのに何を言ってるんだ」
と、一方的に否定される――。
前向きな気持ちすら受け止めてもらえず、傷つけられることで、
「私は夫から支配されているのではないか」という疑念を抱き始めます。
“自由を奪う言葉”は、モラハラ(モラルハラスメント)に
近いものであり、精神的に支配し、妻は深い怒りと絶望を感じます。
夫からの協力も理解もなく、自立の意思を封じられる
家庭環境の中で、「このままでは自分らしく生きられない」と
感じたとき、“苦しみから抜け出すための選択肢”として、
離婚がはっきりと心に浮かび上がってきます。
離婚を考え始めたら、まずは自分の気持ちと向き合うことから
衝動的に離婚を決めるのはおすすめできませんが、
「離婚を考えるほどの感情」があるということは自分の心の声に気づいた証拠です。
情報を集め、選択肢を整理し、必要であれば専門家に相談することで、今どんな選択肢があるのかを知ることができ、
漠然と不安に感じていた問題が少しずつ具体的に見えてきます。
専業主婦の離婚に関する詳しい情報はこちら
離婚後の生活設計や手続きに不安を感じている方のために、
みなと綜合法律事務所では専業主婦の方向けの情報ページをご用意しています。
まずはご自身の状況と照らし合わせながら、必要な情報を得ることから始めてみてください。
離婚は、人生の中でも大きな決断です。
だからこそ、誤魔化さず、でも焦らず、あなたの気持ちにしっかり耳を傾けてください。
そして、必要であれば、弁護士細江智洋が一緒に考えるお手伝いをいたします。
あなたが「自分らしく生きるための選択」を見つけられるよう、心から応援しています。
この記事を担当した弁護士
みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩み方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。