離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2026.03.25更新

離婚コラム97

 

離婚調停で主張を通すには?話し方のコツ
離婚調停で、ただ「正しいこと」を述べるだけでは自分の希望をかなえるのは難しいかもしれません。どのように伝えるか、どのような態度で臨むかによって、調停の進み方や合意の可能性は大きく変わります。
「離婚調停 主張」「離婚調停 コツ」「離婚調停 有利に進める方法」などを検索されている方の多くは、「自分の言い分が通るだろうか」「失言して不利にならないだろうか」と不安を抱えていらっしゃいます。
ここでは、離婚調停で主張を通すための“話し方”の大切なポイントを、具体例を交えながら分かりやすく解説いたします。

 

1.結論を先に、理由は具体的に伝える
調停では、一度に長い時間話せるわけではありません。当事者は同時に話すのではなく、交代で調停委員と話すため、実際に自分が話せる時間は30分程になるケースが一般的です。限られた時間の中で印象に残る説明をするには、結論を先に述べることが大切です
たとえば親権を希望する場合、
「これまで私が食事の世話や学校行事への参加をしてきましたし……」
と経緯から話し始めるよりも、
「私は親権を希望しています。その理由は、これまで主に私が子どもの世話をしてきたからです。」
と、まず結論とその理由を示します。
そのうえで、
• 保育園や学校への送迎状況
• 通院の付き添い
• 今後の生活環境の見通し
といった具体的な事実を順に説明すると、主張が整理され、説得力が高くなります。調停委員は中立の立場にありますので、客観的な事実を重視します。

 

2.相手を批判するより、自分の希望を軸に話す
離婚調停では、相手に対する不満や怒りが強くなることも当然です。しかし、「相手がどれだけ悪いか」ばかりを話してしまうと、話の焦点がぼやけてしまいます。
たとえば慰謝料を求める場合でも、
「許せない」「裏切られた」
という相手への思いだけではなく、
• 不貞行為があったこと
• その結果、精神的苦痛を受けたこと
• 婚姻関係が続いていたこと
といった法的に重要な事実を伝えることが大切です。
感情を無理に抑える必要はありませんが、話の中心を“自分がどのような解決を求めているか”に置くことが、結果につながります。

 

3.言葉づかいと態度が信頼につながる
離婚調停では、発言内容だけでなく、受け答えの姿勢も無関係ではありません。
• 相手の話を最後まで聞く
• 調停委員の質問には簡潔に答える
• 否定的・命令口調にならないよう心がける
こうした基本的な態度は、「冷静に話し合いができる人」という印象につながります。
特に親権が争われている場合には、子どもの利益を落ち着いて考えられるかどうかが重視されます。穏やかな態度で話すことそのものが、主張の説得力を支えます。

 

4.言い回しを工夫するだけで印象は変わる
同じ内容でも、表現方法によって受け取られ方は大きく異なります。
たとえば、
「絶対に譲れません」
という言い方は融通が利かないように思われますが、
「私にとってこの点はとても重要です」
と言い換えるだけで、柔軟な印象になります。
また、
「相手は何もしてくれなかった」
ではなく、
「私は主に家事や育児を担ってきました」
と主語に自分を置くことで、対立を避けて主張を伝えることができます。
このように、話し方の工夫は、調停の雰囲気や進み方に影響します

 

主張を整理したいと感じたら
これから離婚調停を申し立てる方、あるいは調停期日を控えて不安を感じている方にとって、「何をどの順番で話せばよいのか分からない」という点は大きな悩みです。
弁護士が関わることで、まず自分の希望が法的に可能かどうか見通しを持って進めるというメリットがあります。
• 法的に重視されるポイントは何か
• 何が争点になりそうか
• 現実的な解決の方向性はどこにあるか
を事前に弁護士と確認することで、調停の場で混乱しにくくなります。
また、自分に不利になりかねない発言を避けられる点も重要です。感情のままに一方的に話してしまったり、必要以上に譲歩してしまったりすることを防ぐことができます。
さらに、調停当日の流れや想定される質問を事前に確認できるため、安心感をもって臨むことができます。この安心感は、落ち着いた態度にもつながります。
離婚調停の基本的な流れやポイントについては、こちらの離婚調停の解説ページでも詳しく解説しています。
大切な人生の節目だからこそ、納得できる形で進めることが重要です。
不安を抱えたまま進めるのではなく、ぜひ一度、弁護士細江智洋の法律相談にお越しください。丁寧にお話をうかがいながら、最善の解決に向けてお手伝いいたします。

この記事を担当した弁護士

離婚コラム97

みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

2026.03.20更新

離婚コラム96

 

離婚調停が不成立になることはある?成立率と実情を解説
「離婚調停を申し立てれば、話し合いで必ずまとまるのでしょうか。」
法律相談では、このようなご質問をよくいただくことがあります。
結論から申し上げると、離婚調停が不成立になるケースもあります
もっとも、調停で解決する場合も多く、必ずしも裁判に進むわけではありません。
離婚調停は、家庭裁判所で調停委員を介して話し合いを行い、離婚やその条件について合意を目指す手続です。裁判とは異なり、当事者同士の話し合いによる解決を目的としています。
では、実際にどのくらいの離婚調停が成立しているのでしょうか。

 

■ 離婚調停の成立率はどのくらい?
最高裁判所事務総局「令和6年司法統計年報(3 家事編)」によると、婚姻関係事件のうち
• 約46.8%が調停成立
• 約18.3%が調停不成立
となっています。
つまり、約半数は調停で解決している一方、一定割合で不成立となるケースもあるというのが実情です。離婚調停は、準備や進め方によって結果が大きく変わる手続といえます。

 

■ 離婚調停が不成立になる典型例
では、どのような場合に離婚調停は不成立になりやすいのでしょうか。代表的な例を見てみましょう。
① 相手が離婚に同意していない場合
例えば、別居が始まったばかりで相手が「まだ関係を修復できる」と考えている場合です。
離婚そのものに合意が得られないと、財産分与や養育費といった条件の話し合いに進むことができません。また、夫が離婚を希望している一方で、妻が「子どものためにも離婚はしたくない」と強く主張しているような場合、調停が進まず不成立となることがあります。

② 財産分与の対象や内容で意見が対立している場合
離婚調停では、財産分与について当事者の認識が大きく異なることがあります。特に、「どこまでが財産分与の対象(=共有財産)になるのか」という点で意見が対立すると、話し合いがまとまりにくくなります。
例えば、夫が結婚前から使っている預金口座に、結婚後の給与や生活費の入出金が長年続いているような場合です。夫は「もともと自分の預金なので共有財産にはならない」と主張する一方で、妻は「結婚後の収入も入っているのだから共有財産ではないか」と考えていることがあります。このように共有財産の考え方が異なると、調停で合意するまで時間がかかることがあります。

③ 冷静な話し合いが難しい場合
離婚理由によっては、相手への不満や怒りが強い場合もあります。
そのような状態では、互いに相手を責めるやり取りが続き、本来話し合うべき「親権」「養育費」「財産分与」などの条件について結論が出ないため、調停がまとまらないこともあります。

④ 親権を双方が希望している場合
未成年の子どもがいる場合、親権は大きな争点になります。双方が親権を強く希望していると、調停で結論が出ないこともあります。
例えば、これまで母親が主に子どもの世話をしてきたものの、父親が「今後は自分が育てたい」と考えて親権を希望している場合です。生活環境や監護状況について双方の主張が対立し、調停では合意できないことがあります。

 

■ 離婚調停が不成立になるとどうなる?
離婚調停が不成立になると、離婚訴訟(裁判)へ進む場合もあります
裁判では話し合いではなく、裁判官が証拠に基づいて判断を下します。例えば、
• 法律上の離婚原因があるか
• 親権はどちらが子どもの利益にかなうか
• 財産分与や慰謝料の金額は妥当か
といった点が、提出された資料や証拠をもとに判断されます。
そのため、調停の段階から「裁判になった場合にどのように判断される可能性があるか」を考慮して、主張や証拠をまとめておくことが大切です。
離婚調停が不成立になった場合については、離婚調停が不成立になったらどうなる?次のステップと選択肢もご参考になさってください。

 

■ 調停で解決するために大切なこと
離婚調停では、
• 調停での目的を明確にしておくこと
• 数字やデータで資料や証拠を準備すること
• 現実的な解決案を考えておくこと
が結果を大きく左右します。
見通しを持たずに調停に臨んでしまうと、話し合いが長引いたり、不成立に終わったりする可能性もあります。事前に上記のような準備をしておくことで、調停成立できる可能性を高めることができます。

離婚調停の流れや進め方については、
離婚調停の解説ページでも詳しく解説しています。

離婚調停が不成立になるかどうかは、事前準備や進め方によって大きく変わります。
不安な点がある場合は、早めに弁護士に相談し、サポートを受けながら準備しておくことをおすすめします。

この記事を担当した弁護士

離婚コラム96

みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
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2026.03.15更新

離婚コラム95

 

離婚調停で結果を引き寄せる!事前準備と交渉術
離婚を考えたとき、「離婚調停で不利にならないだろうか」「自分の希望はきちんと伝わるだろうか」と心配になる方は少なくありません。離婚調停は、主張と証拠を伝え、現実的な解決方法を探る手続きです。適切な事前準備と交渉の工夫によって、希望する結果に近づくことは十分可能です。
今回は、離婚調停で結果を引き寄せるための「事前準備」と「交渉術」について、具体例を交えながら解説します。

 

1.離婚調停の基本を正しく理解する
離婚調停とは、家庭裁判所で調停委員を介して話し合い、離婚や親権、養育費、財産分与、慰謝料などの条件を決める手続きです。
調停では、
• 法律上の根拠があるか
• 具体的な資料があるか
• 現実的な解決案か
といった点が重視されます。
そのため、準備不足のまま臨むと、本来認められるはずの主張が十分に伝わらないことがあります。

 

2.結果を左右する「事前準備」のポイント
(1)請求内容を明確にする
たとえば養育費を請求する場合、「生活が苦しいので多めにほしい」といった抽象的な主張では伝わりません。
・子どもの年齢
・現在の収入
・必要な生活費や教育費
・相手方の収入資料
などをはっきりと示し、算定表に照らして具体的な金額を提示することが大切です。
慰謝料を請求する場合も同様です。不貞が原因であれば、
・いつからどのような不貞関係があったのか
・不貞を裏付ける証拠(LINE、写真、ホテルの領収書など)
をはっきり伝える必要があります。
(2)財産資料を確保する
財産分与では、結婚後に築いた共有財産が対象になります。
具体的には、
・預貯金通帳の写し
・保険証券
・不動産の資料
・退職金見込額
などの資料を揃え、事前に内容を把握しておくことが重要です。
「相手が管理していて分からない」というケースもありますので、早い段階で資料を集めることが、財産分与にとっては大切です。

 

3.離婚調停で活きる交渉術
(1)優先順位を決める
離婚条件をすべて希望どおりにすることは難しい場合もあります。
たとえば、
• 親権は絶対に譲れない
• その代わり、財産分与は一定の範囲で調整可能
といったように、ご自身の中で優先順位を決めておくことが、調停での冷静な判断につながります。
(2)感情ではなく「事実」を伝える
「裏切られてつらい」というお気持ちは当然ですが、調停の場では
「○年○月から別居し、生活費の支払いが止まった」
といった具体的事実を伝える方が、調停委員にも理解されやすくなります。
客観的な事実を積み重ねることで、結果を引き寄せる土台ができます。

 

4.親権や養育費で差が出る具体例
例えば、親権を争う場合、
・これまで主に育児を担当してきたのは誰か
・子どもの生活環境がどう維持されるか
・子どもの通学や通院状況
といったこれまでの経緯や今後の見通しが重視されます。
お子さんを大切に思う気持ちは当然ですが、具体的な養育状況や環境がどのように整っているかで判断されます。日常的な親子の関わりを示す具体的な事実が重要です。
養育費を決める場面でも、相手の収入資料が不十分なままだと適正な金額が算定できません。こうした点で準備の差が結果に影響することがあります。

 

5.専門家のサポートが結果を左右する
離婚調停は、ご自身だけでも進めることは可能です。しかし、
• 主張の整理が難しい
• 証拠として何が法的に有効か分からない
• 相手が弁護士をつけている
といった場合、専門的な視点があるとないとでは、結果に大きく影響することがあります。
弁護士が関与することで、
・法的に有効な主張の構成
・証拠の整理
・調停での交渉方針の立案
が可能となり、より有利な解決に近づくことができます。

 

まとめ|離婚調停は「準備」で決まる
離婚調停で結果を引き寄せるためには、事前準備と戦略的な交渉が最も大切です。
「何から始めればよいか分からない」
「自分のケースではどう進めるべきか知りたい」
そのような方は、早めに弁護士へご相談ください。
状況を整理するだけでも、見通しが大きく変わります。
離婚調停の流れやポイントについては、
当事務所の離婚調停の解説ページもぜひご覧ください。

一人で抱え込まず、適切な準備と専門的な助言のもとで、納得できる解決を目指していきましょう。

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
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2026.03.10更新

離婚コラム94

 

離婚調停で不利になる発言とは?避けるべき口癖と態度
離婚調停は、感情的になりやすい場面があります。しかし、調停の場での話し方や態度によっては、自分にとって不利な印象を与えてしまうことがあります。
「事実を話しているのに、なぜか思ったように伝わらない」
「思わず強気な発言をしてしまった」
こうした進め方が、調停の結果に影響することも少なくありません。今回は、離婚調停で不利になりやすい話し方や態度について、弁護士の視点から解説します。

 

1.「絶対に許さない」「一円も払わない」という極端な言い方
離婚調停では、必ず慰謝料や養育費、財産分与など金銭の話し合いがあります。その際に、
・「絶対に相手を許さない」
・「一円も払いたくない」
・「私は悪くない」
といった一方的な発言を繰り返すと、冷静な話し合いが難しい当事者という印象を持たれてしまいます。
調停は「白黒をつける場」ではなく、「現実的な解決を求める場」です。「別居はいつからか」「収入はいくらか」「どちらが主に子どもの世話をしてきたか」といった、客観的な事実に基づいて話し合う方が現実的な解決を導くことができます。冷静に、これまでの経緯と今後の希望を、順序だてて伝えることが大切です。

 

2.相手の人格を否定する発言
「親として失格だ」
「人としておかしい」
「まともな会社員とは思えない」
このような人格否定は、調停ではほとんど意味を持ちません。
親権争いでは、基準となるのは「子どもの利益にとってどちらが適しているか」です。相手を非難することより、自分がどう子どもを養育してきたかを具体的に伝える方が、はるかに説得力があります。
離婚調停では、評価されるのは“主張の中身”です。相手を非難する態度は、かえって自分の主張の重みを下げてしまうことがあります。

 

3.話を何度も変える・曖昧な回答をする
調停の中で、
「やっぱり考え直します」
「その時はそう思いましたが今は違います」
と主張が頻繁に変わると、信用性が疑われることがあります。
もちろん状況によって気持ちが変わることはあり得ますが、根拠もなく意見が二転三転すると、「準備不足」「感情的」と受け取られかねません。離婚調停では、あらかじめ希望条件や優先順位を決めておくことが大切です。

 

4.相手の発言を遮る・威圧的な態度をとる
ため息をつく、腕を組む、強い口調で否定する――。
このような態度も、実は調停での印象に影響します。調停委員は中立の立場ですが、話し合いが成立しないと判断すれば、審判や訴訟へ移行する場合もあります。
落ち着いて調停委員の話を聞き、必要な事項だけを簡潔に伝える姿勢が、結果的に自分の利益につながります。

 

5.客観的な事実より気持ちを中心に話してしまう
「とにかくつらかった」
「毎日苦しかった」
そのお気持ちは当然です。ただし、慰謝料や親権、養育費といった内容を決める場面では、具体的な事実や証拠が重視されます。
・いつから別居しているのか
・収入はいくらか
・育児の実績はどうか
こうした客観的な事実を伝えることが、離婚調停を有利に進める鍵となります。

 

離婚調停で大切なのは「冷静さと準備」
離婚調停では、感情が大きく揺れ動く場面も少なくありません。だからこそ、その場の思いに任せて発言するのではなく、一度立ち止まって、何をどう伝えるべきかを準備しておくことが大切です。
離婚調停で避けるべき行動や注意点については、「離婚調停のNG行動とは?弁護士が教える5つの注意点」もご参考になさってください。


調停は、「事実や希望を明確に伝える場」です。事実関係や希望条件、優先順位をあらかじめはっきりさせておくことで、落ち着いた態度で話し合いに臨みやすくなります。
もっとも、これらの事項をご自身だけで冷静に決めることは簡単ではありません。弁護士のサポートを受けつつ準備を進めることで、法的に重要なポイントを押さえながら、伝え方の工夫も含めて主張を整えることができます。それが結果として、不用意な発言を避け、より納得のいく解決へとつながります。


離婚調停の流れや具体的な判断基準については、
離婚調停の解説ページで詳しくご紹介しています。知識を深める一助として、ぜひ参考になさってください。

十分な準備と専門家の支えがあれば、調停の場でもご自身の主張を丁寧に伝えることができます。弁護士細江智洋は、これまでの経験を踏まえ、主張の整理や伝え方の工夫まで含めてサポートいたします。

 

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