離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2026.02.02更新

離婚コラム87

 

夫婦関係の悪化…離婚慰謝料を請求できるのはどんなとき?
「長年のすれ違いで夫婦関係が冷え切ってしまった」
「相手の暴言や態度がひどく、もう一緒に暮らしていけない」
そのような状況で、「離婚に加えて相手に慰謝料を請求できるのだろうか」と悩まれる方は多くいらっしゃいます。
ただ、夫婦関係が悪化したからといって、必ずしも離婚慰謝料が認められるわけではありません。
慰謝料が認められるかどうかは、離婚に至った経緯や、その責任がどちらにあるのかによって判断されます。
ここでは、離婚慰謝料が「認められるケース」「認められないケース」を中心に、分かりやすくご説明します。

 

離婚慰謝料とは
離婚慰謝料とは、配偶者の行為によって精神的な苦痛を受けた場合に、その損害を金銭で補うものです。
つまり、離婚に至った原因が相手に法律上の責任があるといえるかどうかです。

 

離婚慰謝料の請求が認められる主なケース
① 不貞行為(不倫・浮気)があった場合
配偶者が配偶者以外の異性と肉体関係を持った場合は、典型的な慰謝料請求の対象です。
婚姻関係を侵害する行為として、比較的認められやすいケースといえます。
② 暴力(DV)や精神的な虐待があった場合
殴る・蹴るといった身体的な暴力だけでなく、長期間にわたる暴言や人格否定などの精神的DVも含まれます。日常的な恐怖や強い精神的苦痛を受けていたと判断されれば、慰謝料が認められる可能性があります。
③ 正当な理由のない別居や生活費を渡さない行為
一方的に家を出て生活費を入れない、連絡が全く取れないような行為も、夫婦としての義務に反するとして、慰謝料の対象となることがあります。

 

離婚慰謝料の請求が認められない、または難しいケース
① 性格の不一致や価値観の違い
夫婦の会話が減った、考え方が合わないといった理由だけでは、
どちらか一方に責任があるとは言えず、慰謝料は認められにくくなります。
② 不貞行為の前に、すでに夫婦関係が破綻していた場合
配偶者に不貞行為があったとしても、その前から夫婦関係が壊れていたと判断される場合には、慰謝料が認められない、または大きく減額されることがあります。
たとえば、
・長期間別居していた
・同居はしていたが夫婦としての会話や協力関係がほとんどなかった
・以前から離婚の話し合いが進んでいて、関係修復の見込みがなかった
このような状況が続いていた場合、不貞行為が離婚の決定的な原因とは評価されないことがあります。
③ 十分な証拠がない場合
不貞行為やDVがあったとしても、それを裏付ける証拠がなければ、慰謝料請求は難しくなります。

 

慰謝料判断で重視される「事実関係・証拠・経緯」
離婚慰謝料の判断では、次の3点が特に重視されます。
まず、何があったのかという事実関係です。
不貞であれば、いつ頃から、どのような関係だったのか。
DVであれば、一度きりなのか、繰り返されていたのか、といった点です。
次に、その事実を支える証拠の有無です。
メッセージの履歴、写真、病院の診断書、クリニックや警察での相談記録など、客観的に確認できる資料が判断材料になります。
そして、離婚に至るまでの経緯です。
不貞やDVなどの問題がいつから続いていたのか、配偶者に改善を求めても状況が良くならなかったなど、夫婦関係が悪化していった流れ全体が見られます。

 

まとめ
離婚慰謝料は、夫婦関係が悪化したという理由だけで認められるものではありません。
離婚に至った経緯、事実関係、証拠、そしてこれまでの経緯をきちんと整理することが大切です。
離婚慰謝料の考え方や相場、具体的な手続きについては、
離婚慰謝料についての解説ページで詳しくご案内しています。

今の状況を落ち着いて見つめ直すための参考として、ぜひご覧ください。

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

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