離婚コラム|横浜の離婚に強い弁護士 細江智洋がわかりやすく解説

2026.10.10更新

離婚コラム126

 

親子交流の時間・場所の決め方|現実的な基準を解説
離婚や別居後に親子交流(面会交流)を取り決める際、「月に何回会えばよいのか」「どこで会うのがよいのか」と悩まれる方は少なくありません。
しかし、親子交流には法律で決まった一律の基準はありません。子どもの年齢や生活環境、父母の関係などを踏まえて無理のない内容にすることが大切です。仕事や学校の予定を考慮せずに決めてしまうと、何度も日程変更を繰り返したり、送迎の負担が大きくなったりするケースがあります。その結果、父母の間で対立が深まることも少なくありません。
こうしたトラブルを防ぐためには、今の生活に合った現実的な条件を定めることに加え、子どもの成長に応じて見直せるような取り決めをしておくことも重要です。今回は、親子交流の時間や場所を決める際の現実的な考え方について解説します。

 

親子交流は「子どもの生活」を中心に考える
親子交流の目的は、子どもが離れて暮らす親との関係を維持し、子どもの健全な成長につなげることです。そのため、父母の都合ではなく、子どもの生活リズムを優先することが大切です。
例えば、小学生であれば学校や習い事、中学生であれば部活動があるため、平日に長時間会うことは現実的ではありません。未就学児であれば、昼寝や生活リズムを崩さない時間帯を選ぶことが望ましいでしょう。

 

親子交流の時間はどのように決める?
家庭裁判所でも、「毎月○回」といった一定の基準があるわけではありません。
実際には、「月1回あるいは2回程度」「半日または1日程度」といった内容で合意するケースが多く見られます。
例えば、離れて暮らす父親が平日は仕事で帰宅が遅い場合には、「毎月第2・第4日曜日の午前10時から午後4時まで」という風に決める方が実行しやすいでしょう。
一方で、子どもがまだ3歳程度で、一緒に暮らしている母と長時間離れることに慣れていない場合には、「月2回・2時間程度」から始め、成長に合わせて少しずつ時間を延ばすこともあります。

 

親子交流の場所は安全性と子どもの安心感が大切
場所についても、「必ずここで行う」という決まりはありません。
代表的な例としては、
- 公園
- 水族館や動物園
- 商業施設
- レストラン
- 面会交流支援機関(専門スタッフが親子の引渡しや交流をサポートする施設)
などがあります。
例えば、久しぶりに会う場合には、公園や商業施設など、人目があり子どもも安心しやすい場所が選ばれることがあります。
父母の対立が強く、引渡し時のトラブルが心配される場合には、面会交流支援機関を利用することもあります。支援機関では、専門スタッフが親子の引渡しをサポートしたり、必要に応じて交流を見守ったりするため、父母が直接顔を合わせる負担が軽くなる場合があります。
一方、親子交流が安定して続いている場合には、自宅で過ごしたり、宿泊を伴う交流を行ったりするケースもあります。

 

時間や場所はできるだけ具体的に決める
親子交流では、「月1回程度会う」「その都度相談する」といった抽象的な取り決めでは、後から認識の違いが生じやすくなります。例えば、「毎月第2日曜日、午前10時から午後4時まで、○○駅改札前で引渡し、送迎は父が行う」と具体的に決めておくことで、待ち合わせ場所や時間をめぐって、一方が「10時に駅だと思っていた」「公園で待っていたのに来なかった」といった行き違いを防ぎやすくなります。
もっとも、細かく決めすぎると事情が変わった場合に対応できないこともあるため、無理のない内容にすることも重要です。

 

将来の変化も見据えて取り決める
子どもの成長に伴い、親子交流の内容は変わっていきます。
例えば、小学校入学、習い事が増える、塾に通う、部活動を始める、受験期などによって、これまでの内容では続けられなくなることがあります。
「子どもの年齢や生活に応じて協議し、必要があれば変更する」とあらかじめ決めておくことは、長く親子交流を続ける工夫になります。

 

迷ったときは弁護士に相談を
親子交流の時間や場所に正解はありません。子どもの年齢や生活環境、父母それぞれの事情を踏まえ、無理なく続けられる内容を考えることが大切です。
また、将来の変更も考慮しつつ、できるだけ具体的かつ現実的な内容にしておくことが望ましいでしょう。

弁護士細江智洋の事務所では、親子交流に関するご相談を承っています。詳しくは「弁護士による面会交流(親子交流)についての詳しい解説」をご覧ください。」をご覧ください。

 

この記事を担当した弁護士

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みなと綜合法律事務所 弁護士 細江智洋
神奈川県弁護士会所属 平成25年1月弁護士登録
当事務所は、離婚問題でお悩みの方からのご相談を日々お受けしています。離婚相談にあたっては、あなたのお気持ちに寄り添い、弁護士の視点から、人生の再出発を実現できる最良の方法をアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にご連絡ください。

 

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